不振のドルトムントがチーム再建へ 首脳陣と指揮官が緊急会談

「ともに成功を収めることを確信した」(ツォルク強化部長)

 低迷を続けるドルトムントは、年内最終戦となったブレーメン戦でも1-2で敗れた。その試合後、ユルゲン・クロップ監督、ハンス・ヨアヒム・ヴァッケCEOとミヒャエル・ツォルク強化部長の3人が緊急首脳会談を開いたと、地元紙「ルール・ナハリヒテン」が報じている。
 リーグ戦17試合を終えて、4勝10敗3分とまさかの不振にあえぐ強豪は、ブレーメンに敗れて2部自動降格圏のブンデスリーガ17位に転落した。「我々は愚か者のようだ」と記者会見で自虐的に語ったクロップ監督は試合後、緊急幹部会に出席することになった。
 ツォルク強化部長はその会談後、こう語ったという。
「ヴァッケ、ユルゲン・クロップ、そして、私は今日会談の席に付いた。建設的ながら、議論を持ち、現状を分析した。我々はこの苦境を乗り切り、ともに成功を収めることを確信した」
 指揮官は「前半戦の恐怖にはさまざまな理由がある」と語るが、この特集記事では、決定力を弱点に挙げている。本来圧倒的な攻撃力を誇るはずのドルトムントだが、ここ9試合で合計9得点。勝ち点はわずかに4しか挙げることができていない。ブレーメン戦の後半開始からトップ下で出場した日本代表MF香川真司も決定機を外すなど、今季リーグ戦1得点と鳴りを潜めている。
 次節は2月1日の強敵レバークーゼン戦。首脳会談を経た知将はどうチームを再建するのか、強化部はどんな補強を展開するのか、危機的状況のドルトムントの動きに注目したい。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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