ロナウドの銅像が故郷に 「自分の銅像ができるなんて特別」

ルーツを大切にしてきた男

 レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、故郷のポルトガル・マデイラ島フンシャルで自身のミュージアムの前に設立した高さ3.4メートルの銅像の除幕式に参加した。英国営放送「BBC」が報じている。
 モロッコで行われたFIFAクラブワールドカップ決勝戦で南米王者サン・ロレンソを破り、優勝に貢献したエースは21日に生まれ故郷へと渡った。マデイラ酒で有名な大西洋に浮かぶ小さな島に戻り、自身の銅像のお披露目についてロナウドはこう語った。
「自分の銅像ができるなんて、これは特別な瞬間です」
 マデイラ島出身のロナウドは、神から授かったフットボールの才能で得た富を故郷に還元し続けてきた。病院、学校などの設立資金を提供し、地元住民から大きな感謝を受けているという。代表やクラブでのスーパープレーのみならず、不景気の小さな島を経済面でも支援。29歳にして、銅像が立つにふさわしいほど、地元への貢献度は絶大だ。
 多くのマスコミに囲まれたダークスーツ姿の孝行息子の晴れ姿に、母親のドロレス・アベイロさんは「ロナウドは自分の起源を忘れたことはないのよ」と目を細めた。
 来年1月に発表されるFIFAバロンドールの最有力候補でもあるロナウド。次は、世界最高の選手に贈られる栄誉で故郷を勇気付けることになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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