森保ジャパンに“明るい材料” DF冨安健洋がフルメニュー消化…イラク戦で試運転も?【現地発】
ベトナム戦はベンチ外
日本代表DF冨安健洋はアジアカップ・グループリーグ初戦ベトナム戦(4-2)から一夜明けた1月15日、練習フルメニューをこなした。前日のベトナム戦ではベンチ外。だが、炎天下のなか、約1時間汗を流した冨安は19日の第2戦イラク戦で“試運転”する可能性もある。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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森保ジャパンにとって明るい材料だ。苦戦しながらも4-2で勝利を収めたベトナム戦。3人のベンチ外メンバーは冨安、DF中山雄太、MF三笘薫だった。この日も三笘は別メニュー調整だったものの、スプリントやキックを解禁。ベトナム戦では訳10分間の出場で1アシストをマークした久保とともに、冨安はフルメニューを消化した。
ベトナム戦では前半、相手のハイラインや想像以上のボール保持能力に苦戦。セットプレーからは2失点を喫した。
こんな時に頼もしいのは最終ラインから支える冨安の存在だ。負傷の影響でチームに合流後も別メニュー調整が続いていたが、この日はフルメニューでコンディションの上昇が見られた。
森保ジャパンは5年前の前回大会から大きな成長を遂げている。なかでも、イングランド1部アーセナルで主力を張る冨安の世界トップレベルの守備や、ビルドアップなどチームへの落とし込みは確かな財産になっている。
イラク戦はアジアの戦いで再び難敵と対戦することとなる。15日に行われた同組のもう一戦、イラク対インドネシアではイラクが3-1で勝利を収めた。イラクは途中出場の身長189センチFWイメン・フセインがハイクロスを強引に合わせる豪快ボレー弾を決めるなど、侮れない実力を持っている。最終ラインからの支えは必ず必要になる。
まだまだここからだが、練習に加わるだけでも日本にとってこの上ない“明るい材料”。万全の状態を整えつつ、冨安の復帰を心待ちにしたい。