小野伸二は「気遣いの天才・神様」 盟友・河合竜二が明かす“試合後の神配慮”「『買っておきました!』って」【インタビュー】

後輩にも気遣い「聞く耳を持った時にアドバイスするというのは伸二らしい」

河合竜二を撮る小野伸二【写真提供:河合竜二】
河合竜二を撮る小野伸二【写真提供:河合竜二】

──チームにとって小野選手の存在は?

「このクラブにとって小野伸二が残してくれたものはすごく大きかったと思います。日々の練習でも、練習に向かう姿勢や彼のプレーを見て真似してみようということもあっただろうし、それをきっかけに選手たちが少しずつ上手くなっていきました。超一流のプレーが身近に見られる環境はファン・サポーターにとってもそうですし、サッカーの楽しさは北海道のみんなに印象付けられたと思います」

──この間、別の取材で高嶺朋樹選手(元札幌・現柏レイソル)とお話したら、小野選手から試合に出られない時にアドバイスをもらって今があるというようなことをおっしゃっていて、いろいろな選手の人生に影響を与えておられるのだという印象を持ちました。

「どのクラブに行っても伸二の影響は大きかったと思います。特に後輩たちにとって。伸二は後輩にアドバイスする時にすごく気を遣っていましたね。悪い時というのは人の話を聞けないと思うので、勝った時にあえて言う。聞く耳を持った時にアドバイスするというのは伸二らしい。気遣いの鬼ですからね。若い頃は自分が勝利に導くことしか考えていなかったと思いますけど、歳を重ねてからそういうふうになっていったのだと思います。伸二の話だったらあと5~6時間はいけると思いますけど、ある程度、伝えたいことは伝えられたんじゃないかな」

[プロフィール]
河合竜二(かわい・りゅうじ)/1978年7月14日生まれ、東京都出身。西武台高―浦和―横浜FM―札幌。J1通算191試合9得点、J2通算147試合2得点。18年シーズン後に引退し、19年2月より札幌のフロントスタッフに就任。コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン(CRC)としてクラブを支え、一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブスポーツダイレクターとしても精力的に活動している。

(mm)



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