浦和MF関根貴大「世界との差を感じた」 立ちはだかった欧州王者の壁…3位決定戦に切り替え「次の試合がすぐある」

浦和の関根貴大【写真:Getty Images】
浦和の関根貴大【写真:Getty Images】

シティ相手にゴールを奪えなかった

 浦和レッズは現地時間12月19日にサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)準決勝でマンチェスター・シティ(イングランド)と対戦。終始、厳しいゲーム展開で0-3の敗戦を喫した。MF関根貴大は「世界との差を感じた」と欧州王者との戦いを振り返った。

 浦和は15日の大会初戦クラブ・レオン(メキシコ)戦に途中出場のFWアレックス・シャルクの決勝ゴールで1-0の勝利。前半に強度と守備力のあるメンバーを並べ、勝負所でアタッカーを投入するスコルジャ監督の采配が功を奏した。この日も、それと同じスタメンを並べてスタートした。一方で16日にプレミアリーグのクリスタルパレス戦に2-2で引き分けた後にサウジアラビア入りしたシティは、大会登録メンバーからノルウェー代表FWアーリング・ハーランドやベルギー代表MFケビン・デ・ブルイネを外した。それでも、MFロドリらの主力はスタメンに入った。

 シティはMFジャック・グリーリッシュが左サイド、MFフィル・フォーデンが右に開き、中央をMFマテオ・コバチッチ、MFベルナルド・シルバ、MFマテウス・ヌニェスが流動的に動く後ろにロドリが構えた。今季J1最少失点の浦和は4-4-2のブロックを作り、立ち上がりはプレスの構えを見せたが次第に押し込まれた。

 前半15分過ぎには2回にわたって開いたグリーリッシュの内側にシルバが入ってくる形でシュートを許すも失点にはならず。前半31分にはペナルティーエリア内に切り込まれてヌニェスに至近距離でのシュートを許すも、GK西川周作が鋭い反応で頭上を襲ったボールをはじき出した。浦和はなかなか全体を押し上げることができない苦しい時間が続いた

 そして前半アディショナルタイム、左サイドを割られてしまうとヌニェスが中央に入れたラストパスを浦和DFマリウス・ホイブラーテンがクリアを試みるも痛恨のオウンゴール。0-1での折り返しになってしまった。

 後半の立ち上がり1分、MF小泉佳穂が左サイドの敵陣深くでボールを奪いペナルティーエリア内のFWホセ・カンテにつなぎビッグチャンスになったが、カンテはシュートを決められず。逆に後半7分、右サイドのDFカイル・ウォーカーから一発のスルーパスでMFマテオ・コバチッチに抜け出されると背走するDF関根貴大も追いつけず西川との1対1を決められて0-2にビハインドが広がった。

 失点後に浦和はシャルクとDF荻原拓也を入れて攻撃的にシフトしようとしたが後半14分、長いボールを使ったカウンターでヌニェスにシュートを許すと、西川が弾いたこぼれ球をシルバに蹴り込まれて3点差になった。スコルジャ監督はさらにFWブライアン・リンセンとMF中島翔哉をピッチに送り込んだが、シティのポゼッションを前に反撃に必要な攻撃の回数を作らせてもらえない時間が続いた。

 浦和は後半35分、最終ラインからDFアレクサンダー・ショルツが持ち上がって相手守備陣に混乱を作ると、中島が抜け出してGKエデルソンと1対1になるチャンスを得るもボールコントロールが流れてシュートを打ち切れず。このまま0-3で敗れた浦和は大会最終日の22日にアフリカ代表アル・アハリ(エジプト)と3位決定戦を行う。

 関根は試合後に「チームとして我慢強く戦えたところもあったけど世界との差を感じた。次の試合がすぐあるのでチーム一丸となってやっていきたい」と、3位決定戦に向けて気持ちを切り替えた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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