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浦和スコルジャ監督、名将ペップと15年越しの再戦 マンC戦は「私たちのリミットを超えていく戦い方が必要」【現地発】
クラブ・レオンを破り、マンCとの準決勝へ
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督と主将のDF酒井宏樹は現地時間12月18日、サウジアラビア開催のクラブワールドカップ(W杯)準決勝マンチェスター・シティ(イングランド)戦の前日記者会見に出席。指揮官は「私たちのリミットを超えていく戦い方が必要です」と話した。
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浦和は決勝のみ今年の春に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を制し、今大会に出場。初戦で北中米カリブ海代表のクラブ・レオン(メキシコ)に1-0で勝利し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した欧州代表シティと準決勝で戦う。
スコルジャ監督は「マンチェスター・シティが相手ですから言うまでもないですが、重要なことはすべて、エブリシングです。スタートから戦術、戦略、試合としては私たちのリミットを超えていく戦い方が必要です。限界に挑戦していくことが必要です」と話す。
そのうえで、試合に向けて「どんなチームであったとしても、このような相手と対戦するのは難しい。チームスピリットが大事になると思う。試合前も、試合中も、信頼感、クラブW杯ということですから。対戦相手としては最も難しい相手と言える。これは運命と言えるが、ここを乗り越えればこのあとは少し気楽になるだろう。試合自体はすごくスマートになる。紙の上では、シティはすべての要素で私たちをしのぐだろう。しかし、試合になれば紙の上のものとは変わってくる。ファンタスティックな特徴の選手たちが私たちにはいる。このような機会に恵まれるのは珍しい。素晴らしい機会になる」と話す。
また、酒井はイングランドであまり重要視されていないこの大会は、日本でどのような位置づけなのかと問われると「イングランドで重要視されていないのは想像できる。シティと公式戦で対戦できる機会は、監督もよく言うが、人生で1回あるかないかの貴重な機会。マルセイユで戦った時も、シティと戦うのは全サッカー選手の目標であり光栄なことだった。この大会の日本での重要度は分からないが、僕らは明日の試合に賭けている」と話した。
スコルジャ監督は2008年にペップ率いるバルセロナとCL予選で対戦
スコルジャ監督は、2008年に母国ポーランドのヴィスラ・クラクフを率いた当時、CL予選でスペイン1部FCバルセロナと対戦した経験を持つ。その際は2試合を1勝1敗で終え、得点数の差で敗れた。そのバルセロナを率いていた監督こそ、現在シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督だ。つまり、これは15年越しの再戦ということもできる。
笑みを浮かべたスコルジャ監督は「そのような素晴らしいチャンスがありました。15年前に一度、対戦したことがあります。その時にも監督をしていました。彼にとってバルセロナで最初のシーズンでした。その時から、彼のやっていることに敬意を抱いてきて、世界一の監督だと思ってきた。私にとっても素晴らしいチャンスなんですね、明日マンチェスター・シティと対戦できるのは」と話す。
そのうえで、改めて「15年前と明日の試合を比べることはできないです。背景も大会も違う。今回の試合の戦術も違ってくるでしょう、全く違うものになります。最初の答えでも言いましたが、試合中の忍耐強さ。そして、自分たちの強さを信じること。時にピッチ上でつらいこともあるでしょう。しかし、戦い続けること。プランを実現できるようにやり続けること。相手のペースとも対等に戦えるように。いいゲームになると思う。結果がどうなるかは申し上げられないが、常にチームスピリットを絶やさないのが大事だと思います」と、”ペップ・シティ”との対戦に思いを馳せていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)