森保一監督、フットサルに見た飛躍のヒント “刺激”を受けたスピードと強度「クオリティーを発揮できれば世界で勝てる」

フットサル日本代表の視察に訪れた森保一監督【写真:(C) 勝又寛晃】
フットサル日本代表の視察に訪れた森保一監督【写真:(C) 勝又寛晃】

フットサルの国際親善試合アルゼンチン戦を視察

 日本代表の森保一監督が12月14日に行われたフットサルの国際親善試合・日本vsアルゼンチンを視察した。この日、フットサル日本代表は2016年のフットサル・ワールドカップ(W杯)を制したアルゼンチンを相手に善戦。先制点を奪われたものの、試合終盤にFP平田ネトアントニオマサノリが同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。

 試合について森保監督は「非常にスピーディーで、迫力があって楽しかったです。40分という試合時間がアッという間に過ぎる非常に魅力的な試合展開でした。サポーターも喜ぶゲームだったなと思いました」と振り返った。

 この日のフットサル日本代表は、ゲームキャプテンを務めたFP吉川智貴が「アジアの相手以外で、世界の強豪国を相手にこれだけボールを握れたのは初めてだと思う」と語ったように、ボールポゼッションの高い試合運びを見せた。

 第2次森保ジャパンも強豪国を相手に試合を支配することを目指しているが、「勇気を持ってアグレッシブにプレーすることと、先制されましたけれど、焦ることなく粘り強く、日本代表の選手たちが崩れずに戦えたことは本当に素晴らしかったと思う。やり続けること。自信や勇気が最後のゴールにつながったのだと思います。途中、アルゼンチンは非常に強かったですが、そこでもやり続けられました」と、フットサル日本代表の戦いぶりを称え、2024年にフットサル・アジアカップとFIFAフットサル・ワールドカップを控えるチームについて「『自分たちがレベルアップするために戦う』という先を見据えてチャレンジするテーマをすごく感じました」と、印象を語った。

 カタールW杯の際にも、フットサルのプレッシングの仕方を参考にしていることを話していた森保監督だが、あらためて同じフットボールであるフットサルとサッカーの親和性について、以下のように語った。

「サッカーとフットサルは違うスポーツだと捉え方をされる方もいますが、フットサル日本代表の試合や練習を見させてもらうなかで、フットサルをするにしても、サッカーをするにしても、少年少女にとって基礎的なものが身につくものだなと感じています。スピードが速いなか、インテンシティーも高く戦っている。切り替えを早くするというのはサッカーでも必要ですし、時間とスペースがないなかで、技術を発揮することや、相手を外す技術、パスを出して動くということ、縦パスを狙うというプレーはサッカーの基礎的なものにつながると思いました。このフットサルのスピーディーでインテンシティーの高い展開でクオリティーを発揮できれば、世界で勝てるというのを見させてもらったので、今日はいい刺激になりました」

 フットサル日本代表は、17日にもアルゼンチン代表と親善試合の第2戦を行う。森保監督は「木暮監督はしっかりとしたチーム作りをされていると思います。当然、勝利を目指しながらも、次の戦いに向けて、チームとしてレベルアップできるようにまたチャレンジしてもらえればと思います」と、同じW杯ベスト16の壁を突破するという目標を持っているフットサル日本代表にエールを送った。

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