アジア杯メンバー入りへ―残る“イス”は8席か 元日タイ戦サバイバルに臨む初招集組&佐野、細谷ら【コラム】

アジアカップ行きを懸けて熾烈なサバイバル【写真:徳原隆元】
アジアカップ行きを懸けて熾烈なサバイバル【写真:徳原隆元】

1月1日タイ戦に臨むメンバー23人が発表

 日本サッカー協会は12月7日、来年1月1日に国立競技場で行われる国際親善試合TOYO TIRES CUP 2024・タイ代表戦のメンバー23人を発表した。年末、年始には欧州各国リーグで試合の日程も組まれているため主力のMF三笘薫やMF久保建英、主将のMF遠藤航らが選外に。一方で、MF伊藤涼太郎、GK野澤大志ブランドンの2人がA代表初招集となるなど、国内組を含めアジアカップに向けた生き残りを懸けた“サバイバル”にもなる。残りのイスは8席か。タイ戦は重要な意味を持つ一戦となりそうだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 史上初の元日代表戦。タイ戦は、来年1月12日にカタールで開幕するアジア杯前の準備試合として実施される。国際Aマッチウィーク期間外となるため、欧州各国リーグでプレーする久保、三笘、遠藤、MF鎌田大地、MF守田英正、DF中山雄太、負傷離脱中のDF冨安健洋らが選外となった。またサンフレッチェ広島所属のGK大迫敬介は負傷個所の治療のためタイ戦はメンバー外。負傷の回復状況にもよるが、この8人はアジア杯に招集される可能性が高く、“代役”として招集されたメンバーは生き残りを懸けた戦いとなる。

 まず、GKでは前川黛也、鈴木彩艶がアジア杯メンバー当確。初招集の野澤は大迫の状況次第で本大会に呼ばれるか変わってくるだろう。

 DF陣では、主に左サイドバック(SB)の森下龍矢、藤井陽也の名古屋グランパスコンビに注目。左SBの中山と、現在負傷中の冨安がライバルになってくる。冨安の状況は不透明でアジア杯に出場できるかは微妙だが、タイ戦は招集されていないもののDF渡辺剛が11月シリーズに追加選出されており、藤井は合宿から猛アピールが必要になってくるだろう。

 中盤から前線にかけて、初招集の伊藤涼太郎に加えて奥抜侃志、川村拓夢、佐野海舟、細谷真大も当落線上と見られる。選外の欧州組は鎌田、三笘、守田、遠藤に久保の主力級が控えているためだ。一方で12月30日にレンジャーズ戦、1月2日にセント・ミレン戦があるスコットランド1部セルティックのFW古橋亨梧はアジア杯招集が厳しいか。

 タイ戦に招集されており、第2次森保政権で継続的に呼ばれている15人はアジア杯メンバー当確と言っていいだろう。3大会ぶり5度目の優勝を狙う日本。本大会のメンバーは超異例と言える元日のタイ戦後に発表される。猛アピールが実り、サプライズ選出はあるのか。年明けから森保監督の決断に注目だ。

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