久保建英は「D・シルバが残した遺産」 ”受け継いだデータ”に現地紙注目「クボは31%も向上」
D・シルバ引退後のソシエダを牽引する久保とブライス
日本代表MF久保建英は、所属するスペイン1部レアル・ソシエダで不動の地位を築いている。いまやラ・リーガを代表する選手の1人にまで飛躍を遂げたなか、スペイン紙は「ダビド・シルバが残した遺産」と見出しを打ち、久保と同僚MFブライス・メンデスがシルバから受け継いだピッチ上のデータに注目している。
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ソシエダ所属2シーズン目を迎えた久保は、リーグとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で好調を維持するチームを牽引する存在に。9月にはイングランド代表MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)やポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(FCバルセロナ)らトッププレーヤーを抑えて月間最優秀選手に輝いた。今やスペインだけでなく世界が注目する右ウインガーとなった久保だが、スペイン紙「ムンド・デポルディーボ」は「ダビド・シルバが残した遺産」と見出しを打ち、久保と同僚のメンデスにスポットライトを当てている。
元スペイン代表MFダビド・シルバ氏は同国のレジェンドであり、昨季までソシエダの主力として活躍していたが、開幕直前に左足に重傷を抱えていることが発覚し、電撃引退を表明。記事では、「彼の後継者であるブライスとクボの飛躍のおかげで、若干のニュアンスは変えながらも、シルバの魔法はソシエダで生き続けている」と取り上げている。
「ポジションの観点で言えば、シルバの後釜に該当するのはブライスであると考えるのが論理的かつ自然なことだ」と、シルバの役割を引き継いでいるのはブライスであるとしつつ、昨季にシルバと共存することで大きな成長を遂げた久保がブライスと「一緒に右サイドでプレーすることで、このレジェンドの偉大さを忘れさせてくれているようだ」と指摘した。
また、90分あたりにおけるピッチ上の3つのデータの側面からも、2人がシルバの穴を埋めているようだ。
パスについては、「オープンプレーにおけるボックス内へのパス数ではシルバが1.98と圧倒的な数字を残していたが、今季はブレイスが1位に君臨しており、0.98から1.22と25%も向上。2位はクボで、0.94となっている」とし、ドリブルに関しては「ファイナルサードへの侵入では、シルバが6.41だったが、最も躍進したのが日本人で、2.98から3.18と7%伸びている」と説明。チャンスメイクにおいては「シルバは平均1.45だったが、今季のクボは31%も向上しており、1.50とシルバを凌駕している」と綴っていた。
シルバという偉大なプレーヤーがピッチから退いたことはソシエダにとって痛手となったのは確かだが、久保とブレイスという若きコンビが、今のところシルバが担っていた役を受け継ぐことができている。