11月シリーズで評価を「上げた選手」と「下げた選手」 24人全選手出場、2連勝で“アピール不足”となった選手は?【コラム】

11月シリーズの24人選手を考察【写真:Getty Images】
11月シリーズの24人選手を考察【写真:Getty Images】

W杯予選は2連勝 格下相手だが全体的に高評価のシリーズになった

 第2次森保ジャパンは、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表、シリア代表と対戦した11月シリーズで2連勝を飾った。これで6月から8連勝となり、日本代表の連続勝利記録で最多タイに並んだ。格下相手にそれぞれ5得点の大勝となったが、今シリーズで評価を上げた選手、下げた選手をそれぞれ見ていく。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

 まずは評価を上げた選手に注目。今回は出場した選手、実力差も明白で全体的に生き生きとしたプレーを見せて高評価が多かった。ミャンマー戦、シリア戦でメンバーを入れ替えながら招集選手はGKを含めて全員出場。計10ゴールを奪ったなかでまずは評価を上げた選手を見ていく。

■上田綺世(フェイエノールト)
 2試合連続で先発し、2戦5発の決定力で一気にエース候補に名乗りを上げた。今シリーズ開始前までは“敵地”のシリア戦はベストに近いメンバーで臨む姿勢が森保監督から見て取れた。浅野拓磨より合流が遅かった上田がミャンマー戦に起用されたことで、序列が明らかになったかと思われた。だが、三笘薫の離脱により、左サイドに欠員が出たためアクシデントも生かす形で2試合連続の先発。そのなかで2戦5発と結果で示したことはいくら相手が格下でも指揮官の印象に残る出来になっただろう。

■毎熊晟矢(セレッソ大阪)
 3シリーズ連続で招集され、出場機会を重ねるごとにプレーの質が上がっており、積極性も高まっている。ライバルは絶対的な菅原由勢になるが、切磋琢磨し良い競争ができている。シリア戦はベンチ入りしたものの、コンディションに不安があったことからスパイクは吐かなかった。だが、ミャンマー戦で見せた前への推進力、アイデア豊富なパスやクロスを武器に今後も菅原の存在を脅かす活躍に期待したい。

■菅原由勢(AZアルクマール)
 森保ジャパンでは数少ない「主力」と言える菅原は、シリア戦で4アシストを記録した伊東純也のように今さら評価の上昇とはあまり言わないのだが……。今回はプレースキックで質の高さを発揮。初ゴールはトリックフリーキックからということで、久保とともにセットプレーからの得点チャンスに期待したい。キッカーとしての評価を上げたと言える。

■鈴木彩艶(シント=トロイデン)
 新守護神の誕生か――。スケールの大きさ、空中戦の強さに注目されるなか、足もとの巧さ、キックの質の高さも光った。先発したシリア戦であまり相手のチャンスはなかったが、アジアカップを含めて着実に経験を積み、新しい扉を開いていくだろう。

評価を下げたのが…

 一方の評価を下げた選手は、ミャンマー戦で先発しもう少し躍動を期待した1人となった。

■相馬勇紀(カーザ・ピア)
 三笘が離脱、中村敬斗が負傷中ということもあり左サイドでの競争にもっと食い込んできてもらいたかった。相手は最大“7バック”のような形でサイドを固めてきていただけに、突破はなかなか難しかったと思うが個の違いをもう少し見せられたら。中村の負傷状況が不透明でアジアカップの出場可否の見通しが立っていないため、まだまだチャンスはあるだろう。複数ポジションをこなせるのも魅力なので、どんどん力を発揮してもらいたい。

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