“退場回避”のレアル主将ラモス 「ベストではなかった」と負傷明けで鹿島の奮闘に苦しむ

レアル公式サイトで明かす 「僕はできることをすべてやった」

 FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)決勝、レアル・マドリード対鹿島アントラーズは延長戦にもつれ込んだ末に、4-2でレアルが通算5度目の世界一に輝いた。後半終了間際に2枚目の警告が出るかと思われたものの、退場せずに済んだレアル主将DFセルヒオ・ラモスは、クラブ公式サイトに「自分のベストではなかった」と鹿島イレブンの奮闘に苦しんだことを明かした。

 レアルではリーガやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、スペイン代表では欧州選手権連覇にFIFAワールドカップ優勝など、百戦錬磨の経験を持つセルヒオ・ラモスも危機に陥った。鹿島MF柴崎岳の2ゴールを浴びるなど苦闘のなかで、問題のシーンは後半45分に起きた。

 セルヒオ・ラモスはカウンターに出ようとした鹿島FW金崎夢生が反転した際に、引き倒す形でファウル。するとザンビア人のジャニー・シカズ主審は、カードをしまっている胸ポケットに手を寄せ、イエローカードを出そうとした。

 ラモスはこの時点で1枚イエローカードを受けていため、2枚目のイエローカードが出て退場かと思われたが、なぜかザンビア人主審はカードを出さずに踏みとどまった。この時点で退場となっていれば、試合の流れは大きく変わった可能性があったが、11人対11人のまま延長戦を迎えると、レアルのエースFWクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールによってレアルがなんとか振り切る形となった。

「僕らはレアルでタイトルを獲得するたびに、夢が実現している。このチームはクラブW杯で優勝する価値があった」と話したキャプテンだが、準決勝のクラブ・アメリカ戦(2-0)はコンディション面を考慮して出場を回避。鹿島戦も決してトップフォームではなかったようだ。

 

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