なでしこジャパン3人が振り返る女子W杯の舞台裏 内田氏が直撃「初めて涙が出そうに…」

3選手が大会の舞台裏を語った【写真:ロイター】
3選手が大会の舞台裏を語った【写真:ロイター】

内田のMC番組に田中、守屋、高橋が登場

 元日本代表DF内田篤人氏がMCを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の『内田篤人のFOOTBALL TIME』に、オーストラリアとニュージーランドで共催された女子ワールドカップ(W杯)に出場したなでしこジャパン(日本女子代表)のFW田中美南、DF守屋都弥(以上INAC神戸レオネッサ)、DF高橋はな(浦和レッズレディース)がゲスト出演し、大会の舞台裏を語った。

 なでしこジャパンは、初戦でザンビアに5-0で快勝すると、その後もコスタリカに2-0、最終的に大会を制することになるスペインに4-0とC組を無失点で突破した。決勝トーナメントのラウンド16ではノルウェーに3-1と勝利したが、準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れた。

 ベスト8で敗退となったなでしこジャパンは、MF宮澤ひなた(マイナビ仙台)が5得点を挙げて得点王に輝いたが、チームとしての戦いぶりも世界中から高く評価された。

 大会前から優勝を目標にしていたことを聞いた内田氏は「一回、優勝しているとね。後輩たちは、それに追い付け、追い抜けになりますからね」と言い、「大会はどうだったの?俺はすごく面白かった。めちゃくちゃ応援したもん」と、大会を追っていたことを明かした。

 W杯後の反響について聞かれた田中は、「本当に応援していたし、見ていて泣いたと言う人も多かった。コメントとかもそうですが、熱くなったとか良いコメントばかりが届いていて、応援されていたんだなと思いました」と話した。

 内田氏が「試合展開が面白くて、勝ち負けよりも『なでしこジャパン、めっちゃ面白いやん』というのが、俺の中の印象」と言うと、田中は「今回は、ご飯が良かった」と、好パフォーマンスの裏に欠かせなかった2人がいたと明かした。

「西芳照シェフと中原剛シェフの2人が帯同してくれて、『ご飯ってシェフがいるだけでこんなに違うんだ』と思った」と田中は言い、「アジア大会の時に西さんが付いてくれたのが初めて。これまではいなかった」と説明。内田氏は驚いて、「マジで?めっちゃ食ったでしょ、パスタ」と言い、「だんだん辛くなっていくやつ。あれ、西さんが疲れてくると辛くなっていくの」と、秘話を披露した。

W杯快進撃の舞台裏「入りが良すぎたおかげで、そこでさらに乗れた感じがあった」

 内田氏は「戦いながら、勢いがついていったの?」と聞くと、高橋は「初戦が難しいとずっと言われていたなかで、入りが良すぎたおかげで、そこでさらに乗れた感じがあったと思う」と言い、田中も「大会が始まって勝つごとに一体感というか、チームがまとまっていく感じがありました。試合の前の日に選手でミーティングをしていたんですが、話をして、まずはこの試合に気持ちを入れようとかやっていた」と明かした。すると内田氏は「部活みたいだね」と言い、どんな話をしていたかを具体的に聞いていった。

 また、大会で印象に残ったシーンを聞かれると、田中は「自分にとって初めてのW杯で、初戦のザンビア戦の時に日本国歌を歌っていた時に、観客がぶわーっていて、初めて涙が出そうになった。うわ、やばいと思いました。あの光景とあの時の気持ちは忘れられない」と、語った。すると内田氏は「それだけ懸けていたってことですよ。俺も、ブラジル(W杯)の時に国歌を聞きながらウルウルウルウルしていた。実は」と、2014年W杯の時のエピソードを明かした。

 守屋は「スペイン戦に後半から出場したんですけど、(田中)美南さんが決めたシュートが私のスローインからなんです。スローインでアシストが付くっていう。すごいタッチしていたので付かないのかなと思ったんですけど、それなのにアシストって言われて『初めて手でアシストした』」と、珍しい記録がついたことが印象に残っていると語った。

 そして、高橋は「W杯に入れたこと自体が、奇跡というか。11月に怪我してのW杯だったので。スペイン戦に出させてもらって正直、この大会は出場がないかと思っていたのですが、復帰後初の90分で試合が終わった時にみんなが駆け寄ってくれたのが、印象的でした」と言うと、内田氏は「復帰戦で90分? すごい。監督もすごいし、めっちゃ信頼されてるじゃん」と言うと、高橋は「ずっと一緒に長い間やっている監督なので」と、アンダーカテゴリー時代から一緒に戦っていた池田太監督との絆を明かした。

 番組内では他にも、大会前後の変化などを3人が語っている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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