グループリーグ最終戦でスペイン相手に4-0で勝利

　なでしこジャパン（日本女子代表）は7月31日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ（W杯）のグループリーグ最終戦でスペインと対戦。守備から試合を組み立てて高速カウンターを連発し、4-0の快勝でグループ首位通過を果たした。池田太監督は「選手たちも粘ってこういう戦い、勝ち方ができたのは自信になると思う」と話した。

　日本とスペインは両チームとも2連勝で決勝トーナメント進出を決めていた。池田監督は「互いに進出が決まった者同士で相手がどう来るかも見ていた。まずは我々がやってきたことを出していくこと。守備のコンパクトさなど積み上げてきたものを出そうと話していた」という試合への入りだった。

　そうしたなかで相手の攻撃を受ける時間も長くなったが、まずは前半12分に高速カウンターからMF宮澤ひなたが先制ゴール。前半29分にはFW植木理子、前半40分には再び宮澤がカウンターからゴールを奪った。後半には選手交代も多くしながら、途中出場のFW田中美南が追加点を奪っての快勝になった。

　池田監督は「粘り強い守備があったが、カウンターで上手くスペースを使えたのは良かった。素晴らしい集中力で、トーナメント進出は決まっていたけど、そこにつながるようなゲームをしようと話していた。そうなって素晴らしい。選手たちも粘ってこういう戦い、勝ち方ができたのは自信になると思う」と、この試合を振り返った。

　日本は8月5日に決勝トーナメント1回戦でノルウェーと対戦する。女子W杯では前身のFIFA女子サッカー選手権時代に優勝1回、準優勝1回の実績を持つ女子サッカーの伝統国だが、指揮官は「ここからまた別の大会ということもないけど、別の戦いになると思う」と気を引き締めていた。