池田監督、W杯コスタリカ戦快勝で”総合力”に手応え 「いろいろな選手が出てもなでしこジャパンの戦いができる」

池田太監督がコスタリカ戦を総括【写真:Getty Images】
池田太監督がコスタリカ戦を総括【写真:Getty Images】

守備陣の奮闘、ボールロストのあとの切り替えも評価

 なでしこジャパン(日本女子代表)は7月26日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)第2戦でコスタリカと対戦して2-0の勝利を収めた。池田太監督は「いろいろな選手が出ても、しっかりしたなでしこジャパンの戦いができるのは強み」と語った。

 初戦のザンビア戦(5-0)から中3日のゲームに池田監督は4人のスタメン変更を決断。DF三宅史織、MF杉田妃和、MF猶本光、MF林穂之香がピッチに立った。ザンビア戦で2得点のMF宮澤ひなたと猶本が入れ替わった前線のトライアングルは機能性を落とさず、前半25分に猶本が左足シュートで先制点を奪うと、2分後にはMF藤野あおばがゴール。猶本のシュートは田中のラストパスから生まれていた。

 その後の時間帯はなかなか決定機を作り出せない面もあったが、コスタリカに明確なゴールチャンスを作らせることなく2点差の勝利。指揮官は「初戦、しっかりと勝ったが、2戦目の難しさ。緩みなく隙なく戦うことができた。コスタリカもいろいろなやり方があるチームだが、対応できるように選手と共有してきた。守備陣も集中していたし、奪われたあとの切り替えも全員で意識してできていた」と、その戦いぶりを評価した。

 左サイドに入った杉田は、初戦のMF遠藤純とは違ったキープ力と持ち味を発揮して攻撃のポイントになった。三宅は中盤につけるパスで存在感を放ち、林もまたペナルティーエリア内でシュートを打つ場面を作った。試合終盤にはDF守屋都弥が女子W杯で初のピッチに立ち、池田監督は「チームで戦ううえでいろいろな選手が出ても、しっかりしたなでしこジャパンの戦いができるのは強み」と手応えを口にした。

 次戦は7月31日にグループリーグ最終戦で強豪スペインと対戦する。すでに決勝トーナメント進出を決めた状態での試合になる可能性もあるが、池田監督は「またしっかり準備してコンディションを整えて臨みたい」と、冷静な言葉を残していた。

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