鎌田大地、ACミラン移籍消滅か 海外報道「計画は頓挫した」…最優先ターゲット転換を指摘
ミラン行き合意報道から風向きが一変、方針変化で「手を引いた」と指摘
ドイツ1部フランクフルトを契約満了で退団する日本代表MF鎌田大地の去就を巡り、イタリア1部ACミラン行きが確実視されていた状況は一転、消滅へ向かっている可能性が浮上した。海外メディアは補強ターゲットの優先順位が低くなりつつあることを指摘し「フリー移籍の計画は頓挫した」と伝えている。
欧州クラブへのフリー移籍が有力視されてきた鎌田の去就を巡っては、ミラン加入が合意済みと報じられていたものの、同クラブの強化担当者だったパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)らの退団により風向きが一変。契約は白紙に戻されたと伝えられていた。
ミランは今オフ、チェルシーからイングランド代表MFルベン・ロフタス=チークを獲得したことで、EU圏外選手枠が残り1つに。イタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」によると残り1つの外国人枠としてスペイン1部ビジャレアルのFWサムエル・チュクウェゼ獲得に充てようとしているという。
イタリア代表MFサンドロ・トナーリが退団(→ニューカッスル)したミランは現在、中盤の修正と右ウイングの補強に奔走中。そのなかで鎌田獲得の優先順位は下がっており、記事では「チュクウェゼのほうが戦術的に適していると考えられているため、元アイントラハト・フランクフルトのプレーメーカー獲得はもはや優先事項ではない」と伝えられた。
サッカー専門メディア「90min」のドイツ版でも、ステファノ・ピオリ監督が標榜する戦術に適していないため「ロッソネリは移籍ポーカーから手を引いた」と指摘。チュクウェゼの獲得に最大限の力を尽くすため「日本人選手のACミランへのフリー移籍の計画は頓挫した」と記されており、鎌田獲得が消滅へ向かっている可能性が伝えられている。
現在、鎌田には新たにイタリア1部インテルやASローマなどが関心を寄せているとされ、とりわけローマが急接近中。現地メディア上では「契約はすぐに成立する可能性がある」と伝えられるなど、イタリアへの移籍を巡る去就動向が依然として注目されている。
(FOOTBALL ZONE編集部)