岡田武史氏は「第一優先がゴールというものが出てきた」と評価

　日本代表は6月15日、キリンチャレンジカップでエルサルバドル代表と対戦し、前半だけで4点のリードを奪った。チーム3点目を決めたのはMF久保建英だった。元日本代表監督の岡田武史氏は左足を迷わず振り抜いてゴールを射抜いた22歳の成長ぶりに賛辞を送った。

　日本は開始早々の1分に久保のFKからDF谷口彰悟のヘディングで先制。さらに同4分にはPKでFW上田綺世が代表初ゴールを決めてリードを広げた。PKにつながるファウルでエルサルバドル代表DFロナルド・ロドリゲスは一発退場となっている。

　数的優位を得てその後も一方的に攻め込む日本は同25分、MF三笘薫のラストパスから久保が左足で蹴り込んで3点目をゲット。DFが密集する地帯だったが、久保は迷わずに足を振り抜き、カーブのかかったシュートをゴール右隅へと沈めた。

　この試合のテレビ解説を務める岡田氏はゴールを見て「これはたしかに久保の成長かもしれない」と唸った。「あそこでDFの間を縫って打てるというのは1つ成長したのかもしれないですね、彼は。ゴールを取りたいという思いを持って、止めて（コース）を探してからじゃなくて、第一優先がゴールというものが出てきた」と貪欲に得点に向かう姿勢を絶賛した。

　今季の久保はスペイン1部ラ・リーガで日本人歴代最多となる9得点をマークするなど自らゴールに絡むプレーに磨きをかけていた。岡田氏も久保が見せた明らかの成長の跡を感じ取っていたようだ。