森保ジャパン落選の大迫、伊藤ら選ぶなら「誰を外すか」 監督がメディアへ訴えた言葉の真意

落選メンバーにも言及した森保一監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
落選メンバーにも言及した森保一監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

6月シリーズのメンバー26名発表、Jリーグで好調の選手が選外に

 日本代表の森保一監督は5月25日、6月に行われるエルサルバドル代表とペルー代表との国際親善試合に向けて、代表メンバー26名を発表した。スコットランド1部セルティックのFW古橋亨梧、MF旗手怜央といった選手が招集された一方で、ヴィッセル神戸のFW大迫勇也、湘南ベルマーレのFW町野修斗、アルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎といったJ1リーグで活躍している選手たちは落選した。

 森保監督は「今回、選ばれた選手においても、選ぶことができなかった選手においても、常に自分の力を上げてほしい、レベルアップして欲しい。まず国内で力を発揮するところから、世界で戦うために我々が世界のトップを目指しているので、世界トップ基準というところで力を上げてもらえるようにして欲しい。選ばれたから、選ばれていないからではなく、より良い選手であることが大切で、より良い選手を代表に招集させていただき、その力の結集が勝利の確率を上げてくれると思う。すべての選手に今で満足ではなく、さらに上を目指して欲しいと思う」と、コメントした。

 さらに、「ここにいるメディアの皆さんも、メディアを通して見聞きしている方々も、それぞれ自分の好きな選手、応援している選手がいる。フラットに見ていても、人それぞれ見方が違うと思う。自分が推している選手がここにいないとか、外れることもあり得る。我々は広く選手たちを見て、その活動ごとに将来の戦略を持って選手を招集させていただいて、選手の成長、チームの成長、日本サッカーの成長につながるかを考えているので、その気持ちは伝えさせていただければと思う。もし誰を入れるかという点で質問するのであれば、誰を外すかということも準備して質問していただければ」と、招集できる人数に制限があるなかで、選手たちを選ぶ難しさを語った。

 6月シリーズが行われるのは、ヨーロッパのシーズン終了後であり、その点では欧州組を呼びやすい状況ではあるだろう。だが、先に名前の挙がった3人以外にも、北海道コンサドーレ札幌のMF浅野雄也、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨といった得点ランクで上位に名を連ねる選手たちも選ばれていない。負傷があったといはいえ、3月シリーズで結果を出したFW西村拓真(横浜F・マリノス)も今回は外れた。

 では、仮に彼らを招集して誰を外すべきだったかとなると、なかなか難しい。3月シリーズからは9人の選手を入れ替えており、スコットランド1部セルティックであれだけ活躍している旗手、古橋もようやく招集された状況だ。より多くの選手を招集できて試合も多くあれば、話は異なるだろう。だが、6月シリーズでは2試合180分しか時間はなく、試せる選手も限られる。中盤から前の選手は軸となる選手もかなり固まってきているだけに、「より継続的な活躍を」という指揮官からのメッセージもあるのかもしれない。

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