バルサがセルティックの“13歳神童”獲得に動くも、FIFAからの制裁を恐れて断念か
デンベレの才能に注目も、2年前の苦い記憶が手を引かせたか
13歳にしてセルティックのU-20リーグ戦に出場し、3歳飛び級でU-16スコットランド代表にも選出されて脚光を浴びているMFカラモコ・デンベレには、リーガ・エスパニョーラの強豪バルセロナが触手を伸ばしていたようだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
デンベレはアイルランド、ウェールズ、アイルランドの4カ国で争われるU-16代表による大会「ビクトリー・シールド」に招集され、ウェールズ戦の後半途中からピッチに立ち“国際試合デビュー”を飾るなど、早熟の天才として注目を集めている。その才能には、世界有数の下部組織を誇るバルサも注目していたようだ。
記事によると、バルサは数々の大会でデンベレのチェックを続けており、関心を寄せていた。そして昨年には、デンベレに対してバルサへと“移籍”させるための準備ができていたという。しかし、クラブはFIFAが激怒することを恐れて、13歳の神童との契約を諦めざるを得なかったという。
バルサが手を引いたのには過去の苦い経験があるようだ。2年前に下部組織での18歳未満の選手獲得に関して規定違反があったとされ、30万5000ポンド(約400万円)の罰金処分、また14カ月間の移籍補強禁止処分が下された。なおこの処分を受けて、当時バルサの下部組織に所属していたU-16日本代表FW久保建英も日本に帰国している。
再び制裁が下されるリスクを恐れてバルサが獲得に至らなかったことで、デンベレはセルティックでプレーすることになった。もしバルサ加入が実現していたら、13歳にしてのU-20リーグ出場、世代別代表デビューもなかったのかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images