久保建英のレアル復帰は「その時ではない」 古巣戦ゴールで海外メディア特集「ソシエダで彼の成長を見守る」

久保建英がレアル・マドリード戦で決勝ゴールをマーク【写真:Getty Images】
久保建英がレアル・マドリード戦で決勝ゴールをマーク【写真:Getty Images】

レアル戦で今季8点目をマーク 日本人最多記録を更新中

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は現地時間5月2日のラ・リーガ第33節レアル・マドリード戦に先発出場し、後半2分に先制ゴールを決めて勝利に貢献した。海外メディアは2試合連発と好調の久保のレアル復帰の可能性に注目している。

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 2-0で勝利した前節オサスナ戦では途中出場から得点を決めていた久保は古巣レアルとの対戦でスタメンに名を連ねた。すると0-0で迎えた後半早々に先制点をマーク。DFエデル・ミリトンのGKティボー・クルトワへのバックパスがずれたところにつけ込み、ゴール至近距離から左足のシュートでネットを揺らした。

 抜け目ない久保の先制ゴールでリードを奪ったソシエダは後半40分にFWアンデル・バレネチェアの追加点でリードを広げ、そのまま2-0で勝利した。

 久保の古巣相手の活躍を受け、英語のスペインサッカー情報サイト「フットボール・エスパーニャ」は「レアル・マドリードは今夏に久保建英との再契約を目指すべきか?」と特集している。

 レアルは元フランス代表FWカリム・ベンゼマの負担を軽減できるストライカーや、MFマルコ・アセンシオ、ブラヒム・ディアス(ACミランへ期限付き移籍中)に移籍の噂があるため右サイドのアタッカーを求めており、そこで今季その両方のポジションでプレーしている久保が挙がった。

 まさにレアルにとってはうってつけの存在ともいえる久保。試合前の記者会見ではレアルを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が「私たちは彼のことを見ている」と言及していた。しかし、レアル・ソシエダが久保に設定した放出条項は6000万ユーロ(約90億円)と高額であることも踏まえたうえで、同メディアは久保の復帰の可能性はまだ現実的ではないとしている。

「久保が非常にエキサイティングなポテンシャルを持っていることは疑いの余地がない。しかし、現時点ではまだ6000万ユーロの選手ではないし、レアル・マドリードがそれだけの価値をもたらす選手ではない。将来的には間違いなくその評価に達することができる選手だが、今はまだその時ではない。必ずしも必要というわけではない選手にこれだけの金額を費やすことはフロレンティーノ・ペレス会長の性格にはそぐわない行動だ。レアル・ソシエダでの彼の成長を見守り、新しいウイングが緊急で必要になったときに状況を再検討するのがベストだろう」

 久保には大きなポテンシャルがあると評価されているが、レアル復帰に関しての議論は時期尚早のようだ。

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