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ウエスカがつなぐ“絆” 岡崎慎司&橋本拳人が日本とスペインの国際交流で感じる喜び
岡崎らが話し合いを行い、進めた国際交流のプロジェクトが実現
スペイン2部ウエスカは、関西1部FCバサラ兵庫と今年1月に業務提携を締結。3月28日から4月3日には、兵庫県の子供たちがウエスカを訪ねて国際交流を行っている。2019年から2シーズンにわたってウエスカでプレーした元日本代表FW岡崎慎司(シント=トロイデン)と現在ウエスカに在籍しているMF橋本拳人が、4月20日にウエスカ主催で行われたオンライン会見に臨み、ウエスカの日本進出に関する思いを語った。
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現在ベルギー1部シント=トロイデンに在籍し、FCバサラ兵庫の理事という肩書きもある岡崎は、「自分がそこ(ウエスカ)でプレーしていないにもかかわらず、呼んでいただいたことに関して、すごく嬉しく思います」と切り出し、ウエスカとの関係が続いていることを喜んだ。
そして、「自分たちが話し合い、進めたプロジェクトが実現しました。子供たちが2週間前に(ウエスカに)来て1週間にわたってアクティビティーをしたり、町の人に会ったり、サッカーを通じて国際交流したり、トップチームがやっているような入場を経験して、スタジアムでトップチームの選手とも触れ合った。自分が体験したようなことを経験してもらった。子供たちは、かけがえのない経験ができたと思いますし、ここからどうなっていくのかが本当に楽しみです。今回、(海外を1週間)経験して、いきなり変わるわけではないと思いますが、このプロジェクトを長く続けていくためにも、今回の内容をさらにいいものにしていきたい」と、スペインで1週間を過ごした子供たちの成長とともに、プロジェクトの成長への期待を口にした。
スペインの2部リーグは、外国籍枠が2枠しかない。そのなかでウエスカは外国人助っ人の1人として、日本人の橋本をチームに加えている。橋本の能力があることはもちろんだが、岡崎がウエスカに植え付けた日本人選手に対するポジティブな印象がなければ間違いなく、2人目の日本人選手加入は実現しなかっただろう。ウエスカで過ごすことで岡崎の偉大さを感じているという。
「僕自身、スペインでプレーすることは小さい頃からの夢でした。そういったプレーをできる機会をクラブに与えてもらっていることにすごく感謝しています。来る前から岡崎選手の偉大さは感じていましたが、来てからよりチームのみんな、ウエスカに住んでいる方々に愛されていることを感じます。本当に簡単なことじゃないと思いますし、本当に偉大さを感じました。今でもスーパーに行くと『オカ!』って言われることがあります。ウエスカの歴史の基盤が選手であることを感じますし、そういった選手がいたのでもっともっと頑張らないといけないと思います」
橋本はウエスカの現役選手として兵庫県から来た子供たちと交流
そんな橋本は今回のプロジェクトに、ウエスカの現役選手という立場で携わり、兵庫から来た子供たちと接した。「僕もウエスカの選手の一員として関われたことを嬉しく思うし、子供たちもすごくいい経験ができたと思う」と、前向きに語った。
2011年に清水エスパルスからドイツ1部シュツットガルトへ加入し、その後もイングランド、スペイン、ベルギーを渡り歩いた岡崎は、「特にスペインで感じたことは、自己主張することであったり、文化の違い。言葉が分からないと伝えられないことはもちろんあるのですが、スペインの監督やチームメイトはコミュニケーションをすごく大事にする。その時に自分の考えや言葉を伝えることが、これほど大事なのかというのは3年間ですごく感じた」と言う。
そして「今回、スペインを経験した子供たちが日本に帰ってからも『スペイン語を勉強し続けよう』と思ってくれたり、『いつかスペインに行ってプレーしたい』とか『スペインで何か仕事をしたい』っていう気持ちが芽生えてくれたらいい。僕も子供の頃にそういう経験ができていたら、もしかしたら、ここまで苦労することもなかったかもしれない。こういう経験をしてもらうことも含めて、このプロジェクトはやっていくべきだと思う」と、続けた。
岡崎は「このプロジェクトを続けていくのが、今の最大の目標」と言い、今後はスペインの子供たちにも、日本を経験してもらう機会を作りたいという願いも口にした。人口5万人強の街と日本にできたつながりは、これからどんな風に発展していくのか楽しみだ。