長男が滞在している日本へ? 現役引退の中国代表FW、指導者の道に可能性に現地注目

セカンドキャリアに注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
セカンドキャリアに注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

ヤン・シュー、長男が滞在している日本行きの可能性も浮上

 中国1部スーパーリーグの上海申花は4月11日、中国代表FW楊旭(ヤン・シュー)との契約解除を発表。同夜、本人がSNS上で現役引退を発表した。35歳のセカンドキャリアに、中国最大のサッカーメディア「懂球帝」などが注目している。

 1988年生まれのヤン・シューは、中国代表として歴代2位となる通算28得点を記録するなど、実績豊富なベテランだ。

 移籍先などはまだ明らかにされていないが、上海申花のチーム事情に詳しいサッカージャーナリストの姫宇陽(チー・ユーヤン)氏によれば、「ヤン・シューは育成に取り組み始めようとしている」と推測。そして、その行き先は日本である可能性が取り沙汰されている。

 ヤン・シューは昨冬のオフシーズンに日本に滞在。自身の公式インスタグラムでも今年1月に国立競技場で行われた高校サッカー選手権決勝を家族と観戦した様子をアップしている。

 ヤン・シューの長男は日本に滞在しており、「Goal Assist」というクラブのU-11チームに在籍。先日イタリアで開催された国際大会「UNIVERSAL YOUTH CUP」に参加し、パリ・サンジェルマンのU-11チームから得点するなど活躍している。ヤン・シュー自身も先般の日本滞在中は、家族を連れて観光するだけでなく、日本の育成環境を見学して深く研究していたようだ。

 3月18日には、中国版ツイッター「微博(Weibo)」に長文で日本の育成環境に関する分析を投稿。育成にただならぬ関心を示しているのは確かで、さらに近年成長著しく、長男が滞在している日本で活動する可能性が極めて高いようだ。

 中国をはじめとするアジア諸国において、日本はサッカー先進国であり、学ぶ対象。ヤン・シューのようなトッププレーヤーが息子を自国でなく日本で訓練させていることに、それを感じられる。

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