「ファウルをもらいに行った」の指摘はお門違い? 川崎×横浜FMのDOGSO一発退場判定に元選手が見解

川崎DFジェジエウ【写真:徳原隆元】
川崎DFジェジエウ【写真:徳原隆元】

川崎DFジェジエウが横浜FMマルコス・ジュニオールを倒したシーンの判定の是非は?

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、2月18日に行われたJ1開幕戦、川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの後半39分、横浜FMのMFマルコス・ジュニオールが抜け出したところに川崎のDFジェジエウがスライディングタックルで倒していたシーンが取り上げられた。

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 クイックリスタートから抜け出したマルコスをジェジエウが倒した場面で、山本雄大レフェリーはPKと判定してイエローカードを提示。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の映像確認により接触がわずかにペナルティーエリア外だったとされ、その情報を得た山本レフェリーは判定をフリーキック(FK)とし、ジェジエウのカードは決定機阻止(DOGSO/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity))によるレッドカードに変更した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は、数年前のルール改正でペナルティーエリア内かつボールへのプレーを試みた場合の反則によるDOGSOは懲戒罰が一段階下がってイエローカードとされるようになったという背景を解説しつつ、「現場で主審あるいは副審が(ペナルティーエリアの)中で起きたと判断してイエローカードを提示した。ファクトチェックとしてVARが確認したところ、外であるという事実が出てきたことで、DOGSOで一段階下がらないのでレッドカードになった」と、この判定を説明していた。

 そして、家本氏は主審が横で映像確認をするオンフィールドレビューが必要な場合とそうでない場合の違いについて、「事実だけのチェックは主審の判断を求めない。ここに主審の判断が入る場合はオンフィールドレビューになる」と話した。

元北朝鮮代表FW鄭大世氏は「勝負の中でテクニックの1つ」と見解

 また、このプレーでM・ジュニオールが「ファウルをもらいにいっている」という意見について、ゲスト出演した元日本代表FW佐藤寿人氏は「倒れる1つ前の接触で倒れてもおかしくないものを、2つ目で倒れているのでもらいに行っていると見える場合もあるかもしれないが、コンタクトがなければ間違いなくフィニッシュまでいけたものを、コンタクトがあったからこそいい状態でフィニッシュができないように体勢を崩した。崩したなかで頑張ってプレーするほど頑張ることがいいのかということでは、言葉は悪いけれども倒れたほうが、という判断だと思う。頑張り損になったら一番もったいない」と、このプレーを解説した。

 同様にゲスト出演した元北朝鮮代表FW鄭大世氏は、「最初のコンタクトは結構な衝撃で軸足に当たって体幹もブレているので転んでも問題ない。頑張って体勢を崩した状態でシュートを打てば外れる可能性が高い。そこで、シュートを打ったんだからノーファウルでしょうとされるくらいなら、ここで倒れて明らかな決定機阻止により退場を誘発して、PKだったら勝ちだねとしたほうがいい。抜け出した時点で勝ちなので」と、FWとしての考え方を話す。そして、「勝負の中でテクニックの1つ。明らかなノーファウルなものをもらいにいくのは非紳士的だけど、明らかに有利な状況を相手がファウルして、そこを頑張ることが必要なのか」と話した。

 佐藤氏も「コンタクトがあるという前提で、でも頑張ってプレーして思い通りのシュートができず、結果的にシュートを思い通りにコントロールできない。でも笛が吹かれないというのは散々経験している。コンタクトがあるなら、踏ん張らないで倒れたほうがいいよねというのは、もらいに行っているとは思わない。もうファウルを受けている」と話していた。

 家本氏は「教科書通りの判定とVARによるサポートからの判定変更だった」とまとめていた。

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