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韓国、日本の「特別指定選手」に注目 大学サッカー界の課題を母国監督が指摘「途中で諦めてしまう選手が…」

キム・サンホ氏が韓国の大学サッカーの課題に持論
日本サッカー界では、今を時めく日本代表MF三笘薫(ブライトン)のように、大学を経由して成功する選手の例も近年は多い。韓国の指導者は、韓国サッカー界のシステムに危機感を覚えていることを明かしている。韓国紙「日曜新聞」が伝えた。
韓国は昨年行われたカタール・ワールドカップ(W杯)でポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで1勝1分1敗の勝ち点4でウルグアイと並んだが、総得点の差で2位となり、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でブラジル代表に敗れたものの、たしかな存在感を示した。
一方の日本は、ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と同居する“死の組”と呼ばれたグループEでドイツとスペインを破ってグループ首位通過。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にPK戦の末に敗れて目標とするベスト8には手が届かなかったが、W杯優勝国を2つ撃破する戦いぶりは称賛された。
世代別代表、Kリーグ、中国でコーチと監督を務めた経験があるキム・サンホ監督は、韓国の大学サッカー界の懸念材料を指摘している。
「大学サッカー界を見てみると、1年生の選手は1200人なのに対し、4年生は200人だけ。途中で諦めてしまう選手が多すぎる。いい選手たちが諦めてしまうのは、サッカー界全体を見た時に大きな損失だ」
また、記事によれば、キム・サンホ監督は日本の特別指定選手の制度を引き合いに出して見解を述べた。
「Jリーグのクラブは大学の有望な選手と一種の“仮契約”(特別指定選手登録)を結ぶ。必要な時は招集して試合に起用し、トレーニングも一緒に行う。それ以外では大学サッカーでのスケジュールをこなす。韓国のセミプロ制度と似た形だが、セミプロ制度はプロクラブのユース傘下の高校チームにのみ適用される。その範囲を大学まで広げてほしい」
日本では三笘が筑波大を経由し、川崎フロンターレで活躍してイングランド1部ブライトンとの契約を勝ち獲った。そういった背景もある、韓国には日本のサッカー界の状況がうらやましく映っているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)