J1神戸、阪神・淡路大震災の黙とう実施 吉田監督が追悼の意「目にした光景は、一生忘れることはない」

神戸の吉田孝行監督【写真:(C) VISSEL KOBE】
神戸の吉田孝行監督【写真:(C) VISSEL KOBE】

沖縄キャンプのトレーニング開始時に選手・スタッフが黙とう

 J1ヴィッセル神戸は1月17日、阪神・淡路大震災から28年目を迎え、沖縄キャンプのトレーニング開始時に、選手・スタッフが黙とうを実施したことを発表した。吉田孝行監督は「目にした光景は、一生忘れることはないです」と当時を振り返りながら追悼の意を表した。

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 1995年の阪神・淡路大震災の発生から28年を迎えた17日、6434人の犠牲者を追悼する行事が神戸市などで実施されたなか、沖縄キャンプ中の神戸はトレーニング開始時に、選手・スタッフが黙とうを実施。公式サイト上では吉田監督、神戸アカデミー出身の山川哲史のコメントが紹介された。

 吉田監督は震災当時を振り返り、「自分にとっても、あのときの揺れの大きさや、感じた恐怖、目にした光景は、一生忘れることはない」とコメント。「僕らは生きているということの喜びや楽しさを感じないといけないですし、自分たちはサッカーを通して感動を与えられるようなことができればと思っています」と、追悼の意を表した。

 また山川は「これまで兵庫県で生まれ育ってきた中で、震災のことはこれまでも受け継がれてきましたし、被災された方の気持ちを、これからも僕たち世代が繋いでいく必要があると感じています。サッカーを通して、神戸と一緒に、これからも進んでいけるように、僕自身努力したいと思います」とコメントしている。

■吉田孝行監督コメント
「クラブにとっては震災の日が、クラブを立ち上げて初めての練習となる始動日で、震災の影響で始動できず、選手もボランティアなどに参加していたということも聞いていますし、クラブにとっても本当に忘れてはいけない日です。

 自分は当時、高校3年生でその年からプロに入ることが決まっていました。いつもは滝川第二高校の寮にいるのですが、ちょうど全国高校サッカー選手権が終わって川西市の実家に帰省していて、学校に行く準備をしていました。ちょうど顔を洗っているときで、飛ばされるような揺れで家の中のものが落ちたり、停電にもなって何が起きているか分からないような状況でした。自分にとっても、あのときの揺れの大きさや、感じた恐怖、目にした光景は、一生忘れることはないです。もし次に何か起きたときに自分に何ができるか、何に備えるかが大事になると思います。

 今年は、沖縄でこの日を迎えましたが、1月17日を迎えると神戸、兵庫では追悼について様々な情報を目にしますし、亡くなったかたもたくさんいます。僕らは生きているということの喜びや楽しさを感じないといけないですし、自分たちはサッカーを通して感動を与えられるようなことができればと思っています。

 とにかく僕たちは一生懸命にやるだけで、選手、スタッフ、ファン、サポーター、スポンサーなど関係者全てと団結して戦っている姿を見てもらいたいです」

■山川哲史コメント
「今日で阪神・大震災から28年が経ち、僕はまだその時は生まれていなかったのですが、これまで兵庫県で生まれ育ってきた中で、震災のことはこれまでも受け継がれてきましたし、被災された方の気持ちを、これからも僕たち世代が繋いでいく必要があると感じています。

 僕は今幸せなことにヴィッセル神戸でサッカーをできているので、ヴィッセル神戸の選手として、震災の事を風化させないように伝えていくことが今後も大事だと思うので、サッカーを通して、神戸と一緒に、これからも進んでいけるように、僕自身努力したいと思いますし、ヴィッセル神戸のチームとしても、これからもずっと神戸の街と共に歩んでいきたいと思います」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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