敵地で貫いた変幻自在の“ハリル流” ボール支配率35%での堅守速攻に長谷部「プラン通り」

オーストラリア相手にポゼッションを放棄し、カウンターに徹する

 日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は、11日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節のオーストラリア戦で、日本のボール支配率35%という戦いが、バヒド・ハリルホジッチ監督のゲームプラン通りだったと告白。1勝もできずにグループリーグ敗退となった2014年ブラジルW杯で貫こうとした「自分たちのサッカー」からの決別の道を歩んでいる。

 ハリルジャパンはかつてパスワークを武器とし、そこへのこだわりさえ見せた姿とは全く違ったゲームを展開した。1トップのFW本田圭佑を前線に残し、両サイドアタッカーのFW小林悠とFW原口元気も相手サイドバックに対して忠実なマークを見せた。そして、ボールを奪ってからはロングボールも辞さず、カウンター攻撃でゴールを狙う。その結果、後半にPKで追いつかれたものの、前半には狙い通りのカウンターから本田と原口のコンビネーションで先制ゴールを挙げた。

 長谷部はこうした試合運びを、プラン通りと説明している。

「アウェーに来ての自分たちの戦術は、監督が真骨頂としているか分からないですけど、引いてブロックを作ってそこからカウンター。そういうやり方のなかで結果が出れば最高でしたけど、今日は相手に回させてからのカウンターっていうのは、かなりハッキリやっていたんで」

 

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