セルティック、前田が電光石火の先制弾! レンジャーズとの“ダービーマッチ”で苦戦も…古橋のゴールで追い付き2-2のドロー
後半早々に逆転許すも同43分に古橋がこぼれ球を沈め同点に持ち込む
スコットランド1部で首位を走るセルティックは現地時間1月2日、スコティッシュ・プレミアシップ第20節で2位レンジャーズとの上位対決に挑み2-2で引き分けとなった。後半早々に逆転を許すも、終盤にFW古橋亨梧が押し込み同点に持ち込んでいる。
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昨年11月に加入したDF小林友希がベンチ入りを果たしたこの試合は、先発にFW前田大然、古橋、MF旗手怜央の3人の日本人が名を連ねた。
前半4分、早速前田が結果を残す。左サイドで出場した前田は、味方の守備に連動して中央の相手へプレス。パスミスを見逃さずボールを奪うとそのままの勢いで最終ラインのDFをかわし、GKと1対1を冷静に沈めて先制弾を奪った。
その後も前田は守備でプレスバックし、攻守で躍動。1トップに入った古橋にも得点の期待が高まるなか、こちらも献身的な守備でチームを助けつつゴールを狙う。旗手は中盤中央の左でバランスを取りつつパスを捌き、セルティックが全体的に優位な試合展開でスタートした。
対してレンジャーズは同27分にポスト直撃のシュートを放つなど、攻撃に厚みをかけてセルティックゴールに迫る。その後もクロスからこぼれ球を拾い、終盤にかけてチャンスを作るレンジャーズに押され、前半終わってみれば枠内シュートは先制点となった前田の1本となった。
エンド変わって後半2分、右サイドの突破から逆サイドへ展開され、レンジャーズMFライアン・ケントに巻いたシュートを決められて同点弾を許す。この勢いでリズムに乗ったレンジャーズが、後半始めから試合の主導権を握っていく。
すると同6分、セルティック陣地深い位置で縦へ仕掛けたレンジャーズFWファッション・サカラに対し、ペナルティーエリア内でDFカール・スターフェルトがスライディングブロック。このタックルでファウルを取られ、レンジャーズがペナルティーキック(PK)を獲得。このPKをDFジェイムズ・タヴェルニエが沈めレンジャーズが逆転に成功する。
セルティックの反撃は同12分、右サイドをドリブルで運んだ旗手がグラウンダーのクロス。しかしニアの古橋には合わず、ファーで待っていた前田は反応できなかった。
同32分で旗手と前田は交代で退く。完全にレンジャーズペースとなった試合で、セルティックはサイドから崩そうと試みるが最後のところで決定機まで持ち込めない。中央を固く締めたレンジャーズ相手に苦戦していたが、日本人で唯一ピッチに残った古橋が、終盤にようやく目覚める。
同43分、攻勢に出た勢いで放った味方のシュートが相手に当たり、ペナルティーエリアライン中央付近にこぼれる。いい位置にいた古橋が右足を振り抜き、苦しいチームを救う同点弾を挙げた。
古橋はこれが対レンジャーズ戦での初ゴール。ようやく出たエースの一撃でセルティックは終盤勢いを取り戻す。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入や負傷選手の対応で合計7分のアディショナルタイムが与えられたが、両チームに得点は生まれず。白熱した試合は2-2の痛み分けに終わった。
これでセルティックはリーグ戦12戦負けなしを継続。大事なダービーで何とか勝ち点「1」を獲得している。
(FOOTBALL ZONE編集部)