【W杯】スペイン戦出場16人を英記者が採点 遠藤不在を補った“決勝男”…流れを変えた2人のアタッカーとともに絶賛

久保は厳しい前半に懸命のプレー、鎌田は本調子を出せず

<MF/FW>
■伊東純也(スタッド・ランス) 7点
 右ウイングバックとしてのプレーを求められ、しばしば深い位置まで下がった。日本はフラットな5バックでプレーしているように見えるほどだった。序盤にはサイドネットを揺らすシュートを放ち、彼のヘディングが堂安の同点ゴールにつながった。

■守田英正(スポルティング) 6点
 森保監督は中盤で遠藤航をベンチに置き、守田と田中が中央でコンビを組む予想外のシフトを行った。遠藤のような守備的な能力に欠け、スペインにボールを保持される展開でほとんど関与できなかった。

■田中碧(デュッセルドルフ) 8点
 中盤に遠藤不在で日本は中央がソフトになることが懸念された。しかし、田中のエネルギーがそれを補った。ゴールに飛び込んだ決勝点の場面でもそれは存分に発揮された。

■長友佑都(FC東京) 6点
 セサル・アスピリクエタがモラタの先制点につながるクロスを上げた時、このベテランは不在だった。ハーフタイムに森保監督がテンポアップを図って交代したことに驚きはない。

■久保建英(レアル・ソシエダ) 6点
 スペインにボールを支配される厳しい前半に懸命のプレーを見せた。よくプレッシャーをかけ、鎌田とポジションを入れ替えながらチャンスをつくる役割を担った。

■前田大然(セルティック) 8点
 疲れを知らない走りとプレッシングで試合の流れを作った。試合の序盤からブスケッツを慌てさせ、堂安の先制点も彼のプレスが起点になった。

■鎌田大地(フランクフルト) 6点
 試合の端に追いやられている場面が多く、今大会ここまではベストパフォーマンスとは言い難い。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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