スペイン代表番記者2人が日本代表を分析「組織力の高さに注目」「W杯でサプライズチームに」 警戒する3人の日本人選手は?
【スペイン発コラム】日本代表は「対戦相手として侮れないチームの1つ」
カタール・ワールドカップ(W杯)開幕が間近に迫るなか、スペインの大手スポーツ紙「マルカ」でスペイン代表の番記者を務めるミゲル・アンヘル・ララ記者に、グループリーグで対戦する日本代表について率直な印象を語ってもらった。
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「日本代表は欧州で経験を積んでいる才能ある選手たちが揃っていて、フィジカル面も非常に強い、という印象を持っている。対戦相手として侮れないチームの1つだよ。スペインにとって良かったのは、彼らとの対戦がグループリーグの最終節だということだ。状況次第だけど、日本と決勝トーナメント進出の切符を懸けて戦わなければならなくなった場合、とても難しい試合になると思う」とスペインにとって全く油断できる相手とは考えていなかった。
続いて日本代表で気になる選手を聞いたところ、「最近見た中では、フランクフルトの鎌田(大地)がとてもいい選手だと思う。彼のプレーをとても気に入っているよ。運動量が豊富で、ピッチを広くカバーし、高い得点力を備えているところが非常に素晴らしい。常に主役を演じられるタイプの選手だね。UEFAスーパーカップでもレアル・マドリード相手にとてもいいプレーを見せていた。スペインにとって彼はやっかいな相手となるかもしれない」と評した。
さらに、先日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でレアルと対戦し、チャンスメイクしたセルティックFW前田大然も「注目に値する選手」として名を挙げ、「そしてもちろんレアル・ソシエダでプレーするタケ・クボ(久保建英)だ。彼は我々スペイン人にとって、最も知られている日本人選手だよ。タケはスペインサッカーを誰よりも熟知している日本代表の選手として警戒する必要があるだろう」と話し、「日本代表は個人よりも組織力の高さに注目して対策すべきだ」との見解を示した。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。