札幌×川崎、ゴール取り消しのオフサイド判定に日本代表OB&元主審・家本氏が見解 「取って欲しい」「7対3で得点」

札幌の得点はMF青木亮太のオフサイドで取り消された【写真:Getty Images】
札幌の得点はMF青木亮太のオフサイドで取り消された【写真:Getty Images】

「Jリーグジャッジリプレイ」で札幌MF青木亮太がオフサイドになった場面を検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月1日に行われたJ1リーグ第31節・北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレの前半37分、札幌FWガブリエル・シャビエルが放ったミドルシュートがゴールに入ったものの、MF青木亮太のオフサイドで取り消されたシーンが議論された。

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 この場面ではパスを受けたシャビエルが左足で強烈なミドルシュートを決めたが、オフサイドポジションにいてそのシュートを避けるような仕草のあった青木がオフサイドの反則と判断され、ゴールが認められなかった。

 試合を現場でも観戦したという平畠啓史氏は、「オフサイドポジションだとは思う。映像を見ると(オフサイドを)取られても仕方ないのではないか」と印象を語った。また、ゲスト出演した元日本代表DF坪井慶介氏も、「オフサイドだと思う。シュートのコースが、明らかに青木選手のファー側で(川崎GK)チョン・ソンリョン選手の視界をさえぎるので」と意見を話した。

 また、坪井氏と進行役の桑原学アナウンサーは川崎GKチョン・ソンリョンがセービングするアクションを見て「ちょっと遅くなっている」と、影響を受けたという点で意見が一致していた。

 一方で元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「個人的には、7対3で得点」と明白ではないながらゴールを認めてもいい要素が濃いと指摘した。

 家本氏はオフサイドと判定する要素について、「ボールを蹴る瞬間をGKは見えている可能性は高いが、ボールの軌道の方向にいる青木選手が避けている」と言及。ゴールを認める要素として、青木とチョン・ソンリョンの距離が10メートルほどあることから「個人的には、それほどオフサイドポジションにいる選手の影響を受けない距離ではないか。青木選手のリアクションもギリギリ立っているだけと判断することもできる」と話した。

 それらの要素を比較した結論としての「7対3」であると家本氏は話したが、「逆に6対4くらいでオフサイドとする副審が多いのではないか」というシーンでもあるという。また、坪井氏は「僕は守備者なので」と笑顔を見せたうえで「基準までは難しいが、これくらい出ていて動作もある、青木選手のうしろを(ボールが)横切っているという点からオフサイドを取って欲しい」と意見を述べた。

 また、家本氏は「ハッキリと明白にどちらと言えるシーンではないので、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は現場の判断をフォローする場面」と補足していた。

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