ルヴァン杯決勝進出を懸けた決戦 浦和監督が警戒するC大阪の「いきなり」の“意外性”とは?

1-1でC大阪との第2戦に向かう【写真:Getty Images】
1-1でC大阪との第2戦に向かう【写真:Getty Images】

第1戦は1-1ドロー、9月25日のルヴァン杯準決勝第2戦でC大阪との決戦へ

 J1浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は9月23日のトレーニング後に定例の記者会見を実施。ルヴァンカップ準決勝第2戦で25日に戦うセレッソ大阪について、警戒すべきポイントを“意外性”に挙げた。

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 浦和は21日に敵地で準決勝第1戦に臨み、1-1で引き分けた。前半の0-1から後半に追い付いて貴重なアウェーゴールを得た引き分けで、わずかにアドバンテージを得たと言える。ロドリゲス監督も「時間の経過とともに良くなった試合だった。後半は特に良かった。2点目を取っていればさらに大きなアドバンテージだった。前半にもセットプレーや小泉(佳穂)のチャンスはあったが、後半の方が良かった試合だと思う」と振り返っている。

 今季、浦和はリーグ戦でC大阪に2敗してこのルヴァンカップでの雪辱を期している。初戦の後半8分に小泉が決めた同点ゴールは、今季3試合目にして初ゴールだった。コンパクトな守備ブロックを形成するC大阪の守備的な強みがクローズアップされることは多かったが、試合後にMF岩尾憲が「3試合を対戦してゼロに抑えたことがない」と話したように、必ず失点しているのも事実だ。

 ロドリゲス監督はC大阪の攻撃的な強みについて「セレッソはクロスに強みがある。松田(陸)や山中(亮輔)に良いクロスがある。カウンターやセットプレーも良い」と話したが、それ以上に強調したのは違う要素だった。

「そして、何でもないところからいきなりゴールを決めるところがある。(9月の)リーグ戦では幼稚なミスから決められた。初戦では上門(知樹)のいきなりの素晴らしいシュートがあった。(5月の)リーグ戦では山中のクロスが関根貴大の手に当たるハンドからPK(ペナルティーキック)という場面もあった。そうやって通常の流れ、予想とは違ったところからの失点があった。たくさんの危険な場面を作られたわけではないが、能力のあるチームなのでいきなり失点する場面もある」

 いわばC大阪の攻撃陣が持つ“意外性”とでも呼ぶべき部分がここまでの対戦で苦戦した要素にあると話す。確かに5月のリーグ戦では関根のハンドによるPKに加え、最終ラインからのロングボール1本がバウンドしたところから、スルスルと抜け出してきたMF毎熊晟矢にゴールを許したものもあった。C大阪戦は3試合で4失点している浦和だが、起点になる場所が意外な場所にあったのは共通点かもしれない。

 ロドリゲス監督は「だからこそ点を取って勝ちにいきたい。次の試合で大事なのは攻撃的にプレーすること。(1-1の引き分けを)アドバンテージだと思って油断すると危険だ」と話す。ホームでの第2戦で得点が必要なC大阪の姿勢を上手に利用するような攻撃を仕掛けられるのか。そして、その間にエアポケットにハマったような失点をせずにゲームを進められるのか。浦和にとって気の抜けない試合になりそうだ。

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