レアル中井卓大は「次期ジダン」 トップ練習参加、18歳日本人MFを“エリート級”と海外賛辞「アンチェロッティを驚かせた」

中井卓大がカスティージャに昇格【写真:Getty Images】
中井卓大がカスティージャに昇格【写真:Getty Images】

アトレティコ戦を控えたトップチームの練習参加、18歳日本人MFに海外脚光

 スペイン1部レアル・マドリードのカスティージャ(Bチーム)に所属するMF中井卓大が、トップチームの練習に参加。その事実に海外メディアも脚光を当て、「ピピはアンチェロッティを驚かせた」と注目している。

“ピピ”こと中井はレアルの下部組織に9歳から加入し、インファンティールA(U-14相当)、カデーテB(U-15相当)、カデーテA(U-16相当)、フベニールC(U-17相当)と順調に階段を上り、一昨季はフベニールB(U-18相当)、そして昨季はフベニールA(U-19相当)でプレー。今年8月、Bチームにあたるカスティージャの一員として登録された。

 そんな中井が、アトレティコ・マドリードとのリーグ戦(現地時間18日)“マドリード・ダービー”を控えたトップチームの練習に参加。クラブの公式SNSでその姿がアップされ、ドイツ代表MFトニ・クロースらとともにランニングする様子が収められている。

 これまでも度々トップチームの練習に参加してきたなか、レアル専門メディア「Defensa Central」が改めて中井に脚光。「ピピはアンチェロッティを驚かせた:彼のクオリティーと自信に驚かされた」と見出しが打たれた記事では、すでに中井の能力に熱視線が注がれている事実が報じられている。

「“ピピ”は『ラ・ファブリカ(レアルの下部組織)』が持つ素晴らしい才能の一人であり、アンチェロッティは彼をよく観察していたのである。この日本人MFはグループでの練習に参加し、コーチングスタッフを驚かせたという。才能ある日本人選手は、白組のユースチームの中で最も有望な選手の一人だ。

 アンチェロッティとのセッションに参加するのは初めてのことではない。このMFはイタリア人監督を気に入っており、コーチングスタッフは彼のパフォーマンスに驚いている。アンチェロッティは何度か彼のセッションを見ることができたが、彼の遊び心にはイタリア人スタッフも感心させられ続けている。タッチの良さと判断力はエリート級で、ピピの能力を持った選手が少ないことを知っているからだ」

 さらに、海外メディア「El Futbolero Espana」でも、トップチームの練習に参加した中井に注目。「クラブでは“次のジダン”と呼ばれ、すでにアンチェロッティの下でレアル・マドリードのトップチームと練習している」と見出しを打ち、「レアルの宝石の1人。アカデミーから次期ジダンの愛称で呼ばれている彼は、わずか18歳だ」などと綴り、これまでのキャリアにも言及された。

 レアルのトップチームへの参加は、中井の才能が認められている証でもある。下部組織で研鑽を積み、ついにBチームまでたどり着いた18歳日本人MFのさらなる成長に期待が懸かる。

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