無抵抗失点は「最善策」 福岡×名古屋、暗黙の了解無視のゴールに元日本代表DFが見解「レフェリーによる救済措置のルールができてもいい」

暗黙の了解では「今後も起こりうる可能性は否定できない」

 物議を醸した一連のプレーについて、元日本代表DF栗原氏は、「一言で言えば、ルキアンが名古屋に返せば終わりでしたね」と厳しく指摘したうえで、元選手目線からの見解を述べた。

「選手としては、あのプレーをされたら当然ヒートアップします。ただ、それまでの試合の流れもいろいろあったので、一概に言えない部分もありますが。あのような事態になった以上、無抵抗でゴールを返させるのは最善策だったと思います。ルールが暗黙の了解状態で、今後も起こりうる可能性は否定できない。記録やtotoにも影響してしまうので、レフェリーによる救済措置のルールができてもいいかもしれません」

 なお、ゴールを決めた福岡MFクルークスは9月4日、インスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される写真・動画)で、「昨日のゴールについて皆さんに謝りたいです。あのゴールは、相手選手へのリスペクトに欠けるものでした。ただ、あのプレーは故意的なものではありませんでした」と謝罪している。

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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