「共通認識を持たないと」 磐田、ショッキングな大量失点の要因を選手が悔恨「ミスから失点を食らうのは大きい」

浦和に0-6と大敗した磐田【写真:Getty Images】
浦和に0-6と大敗した磐田【写真:Getty Images】

浦和に0-6大敗、金子翔太は「ミスから失点を食らうのは大きい」と反省

 ジュビロ磐田は8月13日のJ1リーグ第25節、浦和レッズ戦にホームで0-6の大敗を喫した。FW金子翔太は「ミスから失点を食らうのは大きい」と、序盤のプレーを悔やんだ。

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 磐田は立ち上がりの数分、勢いのある入りをした。しかし、金子が「それで少し前がかった感じになってしまった。1点目も両方のウイングバックが高い位置を取って試合の入りに甘さが出た」と話したように、前半5分に相手のボールカットから一気にカウンターを受けて失点。そこで歯車が狂うと、前半13分にはDF鈴木雄斗からバックラインでつなぐパスが、スピードがある上に浮いたボールになってDF伊藤槙人がコントロールミス。これを相手に奪われてそのまま失点し、早い時間帯に2点ビハインドとなった。

 そこから立て直せなかった磐田は前半にもう1ゴールを奪われると、後半にも3失点。残留争いの渦中にあるなか、ホームでの勝ち点ゼロだけでなく得失点差マイナス6も重たくのし掛かる試合結果になった。

 伊藤彰監督は試合後の会見で、「ボールの奪われ方が悪い。リスクマネジメント、セキュリティーの部分はいい攻撃ができないとすごく難しいので、どのチームもそうですけど、奪われ方が悪いと失点してしまう。そして、J1でしっかり決めきる選手がいる。そういうチームであればあるほど、失点をしてしまうところがある。チームとしてミスは少なくするべきということと、しっかりコンパクトさを保つこと、奪われた瞬間の切り替えのスピードなどは、もっと上げていかないといけない」と話した。

 また、金子も「残留争いの中でミスから失点を食らうのは大きい」としたうえで、「残り9試合、こういうことをやっていては試合巧者になれない。監督とも話し合いながら、試合が始まる段階から相手の良さ、自分たちの良さの兼ね合いをもう少し明確にしなといけないと思う。今日のようにミスから2失点いきなりするのは監督としてイレギュラーだとは思うけど、この後の試合でも失点ゼロを意識して入るのかアグレッシブにやるのか共通認識を持たないといけない」と危機感を語った。

 昼間のゲームでヴィッセル神戸が勝利して勝ち点を24に伸ばしていたため、勝ち点22にとどまった磐田は13日の終了時点で最下位に転落。残留争いをしているチームの中で得失点差マイナス19は大きく、勝ち点で並んだ時には厳しい立場になる可能性も高い。8月14日付で伊藤監督との契約解除を発表し、残り9試合、戦い方の方向性を含めてどのように乗り切っていくのか正念場を迎えている。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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