日本とW杯対戦のPSG守護神、浦和戦で最高峰の片鱗 2選手が驚嘆「初めての経験」「日本とヨーロッパの差」
浦和戦に出場したコスタリカ代表GKナバス、松尾佑介や酒井宏樹が活躍に言及
フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)が7月23日に日本ツアーの第2戦、浦和レッズ戦に臨んで3-0の勝利を飾った。今季から就任のクリストフ・ガルティエ監督は、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスとイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが争うGKについて「ナンバーワンGKは1人でハッキリさせたい」と起用法を語った。
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PSGは20日に日本ツアー初戦で川崎フロンターレと対戦して2-1で勝利。そのゲームではドンナルンマがスタメン出場して試合途中までプレーしてその時間帯は無失点で終えた。ガルティエ監督は第2戦になった浦和戦でナバスのスタメン起用を予告していた。
そして、ナバスはこの浦和戦で前半3分にFW松尾佑介の決定機をストップすると、前半6分にもゴール左上を襲ったMF伊藤敦樹のミドルを伸びのあるセービングで弾き出した。さらに前半終了間際にFW小泉佳穂の至近距離のボレーを弾き出し、後半にあったDF馬渡和彰の決定機も体に当てて弾き出した。シュートストップに定評を持つナバスだが、改めてその能力の高さを見せつけた。
ガルティエ監督は試合後の記者会見で、この両GK起用法について「ナバスは決定的な形でシュートストップができる。素晴らしかった。シーズンのスタートから、GKをとっかえひっかえするつもりはない。ナンバーワンGKは1人でハッキリさせたい。彼はその期待を理解していて、ナンバーツーの役割も良く分かっている。私も彼の気持ちの底にはフラストレーションがあるのは理解している。でも、PSGのようなクラブにとって2人しっかりしたGKがいるのは大事なこと」と、開幕時には正GKをハッキリさせる方針を語った。
決定機を防がれた松尾は「最後のところで入る気がしないのは初めての経験」と話した。また、フランスの名門マルセイユで昨年5月までプレーしたDF酒井宏樹は「やっぱり失点しないところ、GKのレベルは高い。最後のところの決める、決めさせないは日本とヨーロッパで差がある」とその差を話した。
11月のカタール・ワールドカップ(W杯)ではコスタリカの守護神として日本代表の前に立ちはだかることも確実視されるナバスだが、この日本ツアーでの浦和戦で見せたパフォーマンスは世界最高峰のGKという評価の片鱗を見せつけるものだった。