代表引退を表明したアイルランド主将FW 最も記憶に残るゴールは「日韓W杯の茨城で決めた…」

世界最高の守護神から奪った同点弾

「一番記憶の中で際立っているゴールは、2002年W杯で日本の茨城でオリバー・カーン相手に決めたものだ。あの雰囲気、アドレナリン、ファンからの歓声……あの夜の出来事を、僕はこれからもずっと思い出すことになるだろう」

 キーンはグループステージ第2戦で同大会の準優勝国ドイツと対戦し、試合終了間際に劇的な同点弾を決めていた(1-1)。それは当時の世界最高の守護神で、大会MVPに輝いたオリバー・カーンから奪った貴重な一撃となり、チームをベスト16に導く原動力になった。

 アイルランド代表の指揮官を務めるマーティン・オニール監督は、「彼の得点記録は長らく破られることはないだろうし(67ゴールは同代表で歴代最多)、今後彼の不在を何度も痛感することになるだろう」と引退する主将への賛辞を惜しまなかった。たとえピッチからその姿を消そうとも、アイルランド国民の心の中には、これからも英雄キーンの姿が輝き続けることだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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