「後戻りはしたくないはず」 南野ら放出のリバプール、新シーズンをOBが“不安視”「強さを保てない」

リバプールから新天地に移籍した南野拓実とサディオ・マネ【写真:Getty Images & ロイター】
リバプールから新天地に移籍した南野拓実とサディオ・マネ【写真:Getty Images & ロイター】

リバプールはマネや南野が移籍…オリギもミランへ放出か

 イングランド1部リバプールは、2021-22シーズンのプレミアリーグで2位となり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準優勝、国内ではFAカップとリーグカップという2つのカップを制している。ユルゲン・クロップ監督のもと、さらなる成功を目指す2022-23シーズンを前に、移籍市場の動きにクラブOBの元イングランド代表FWロビー・ファウラー氏は、不安を覚えているようだ。英メディア「リバプール・エコー」が報じた。

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 シーズン終了後、リバプールはブラジル代表FWロベルト・フィルミーノやエジプト代表FWモハメド・サラーらとともに中心選手として活躍していたセネガル代表FWサディオ・マネをドイツ1部バイエルンへ放出。日本代表MF南野拓実も、フランス1部モナコへの完全移籍が決まり、ベルギー代表FWディボク・オリギもイタリア1部ACミランへの移籍が確実だ。

 もちろん、選手を放出しているだけではない。ベンフィカからは最大1億ユーロ(約141億円)の移籍金で、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得。また、フルハムからポルトガル人MFファビオ・カルバーリョ、スコットランド1部アバディーンからスコットランド人DFカルビン・ラムゼイという若手2選手を加え、計3選手を獲得している。

 しかし、ファウラー氏は、さらなる補強を行わなければ、チームは十分な選手層を保てないと感じているようだ。

「リバプールの話をすると、おかしいなと思ってしまう。数年前、リバプールの課題は選手層の厚さだといわれていた。すべての大会で戦えるだけの戦力を保有していなかった。ところが、チームはすべての大会で競える選手層を得た。すると人々は、そんなに多くの試合をする必要はないと言う。だが、私はそれに納得しない。すべてのタイトルを争ってほしいからね。でも、今は何人かの選手の代わりのオプションが少なくなり、彼らを留めておきたいのかも分からない」と、今夏の移籍市場での動きでチームの選手層が薄くなっていると指摘する。

 さらに「私はリバプールに、数年前と同じ船に乗ってほしくない。十分な戦力が整っていなかった時のね。間違ってほしくないのは、最初の11人は輝かしい。だが、3人か4人の選手がいなくなった時、チームは同じような強さを保てない。これにより、数年前と同じレベルに戻ってしまうかもしれない。リバプールは努力を続け、非常によくやって来て、今の場所に来た。だから後戻りはしたくないはずだ。私も彼らに止まってほしくないし、より多くの選手を獲得してほしい。彼らが誰を獲得するか、私は知らないし、新たなMF獲得に、もう1年待つかもしれない。それは時間が教えてくれる。クラブが補強をしなければ、その場に居続けることはできない。後退するんだ。なぜなら、ほかのチームは補強をするからね」と、持論を展開した。

 南野やオリギら、選手層を厚く保つためには重要だった選手たちは、出場機会を求めて、リバプールを飛び出していった。彼らに代わる選手を見つけられるかどうかが、2021-22シーズンを超えられるかどうかのカギとなるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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