「決して流されないこと」 セルティックOBが旗手“2年目のブレイクスルー条件”に挙げたのは?
元ブルガリア代表MFペトロフ氏が旗手のさらなるブレイクに期待
日本代表DF旗手怜央は今年1月にJ1川崎フロンターレからスコットランド1部セルティックに移籍。宿敵レンジャーズとのダービーマッチで2ゴールを決めるなど、強烈なインパクトを残した。セルティックのレジェンド、元ブルガリア代表MFスティリアン・ペトロフ氏は旗手の活躍を絶賛する1人だが、さらなる飛躍のためには“言語の壁”を乗り越えることが必要だと語っている。英紙「デイリー・レコルド」が報じた。
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昨冬に欧州リーグ初挑戦を果たした旗手。デビュー2戦目のハーツ戦でゴールを決めるなど加入直後から結果を出すと、2月2日に行われたレンジャーズとの伝統的なダービーマッチ「オールドファーム」では2得点1アシストを決める圧巻のパフォーマンスを見せて勝利に貢献し、称賛を浴びた。
ハードスケジュールによる疲労もあってか徐々に終盤にかけてややトーンダウンもしたが、1年目は公式戦21試合で4得点3アシストを記録した。
そんな旗手を絶賛しているのが元ブルガリア代表MFペトロフ氏だ。1999年から2006年までセルティックに在籍し、元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)とも一緒にプレーしたボランチは旗手のさらなるブレイクスルーに期待している。
「(環境に適応するうえで最も難しいことは?)すべてだ! 家族や友人から離れ、言葉の壁もある。特に言葉は大きな問題だ。通訳を雇えばいいと言う人もいるだろうが、いつでも助けてもらえるわけではない。プレーする環境では、選手自身が話すのを聞きたいと思うものだ。たとえ言葉が通じなくても、選手が努力している姿を見たいんだ。そのためには旗手は言葉を理解しなければならない。もちろんそれは難しいことだ。本当に、本当に難しいんだ」
ペトロフ氏自身もスコットランドに来た時はサッカーの違いや選手を理解するのに時間がかかったと当時を振り返っている。セルティックには旗手のほかにもFW古橋亨梧、FW前田大然、MF井手口陽介と多くの日本人が在籍しているが、チームに溶け込むためにも他国の選手たちと直にコミュニケーションを取ることが不可欠だと語っている。
「私は選手として彼を愛している」と旗手への愛情を明かしているペトロフ氏。「彼がやるべきことはゲームを楽しみ、決して流されないことだ。(アンジェ・ポステコグルー)監督は彼がゲームを理解するのを助けてくれるはずだ」と2年目を迎える24歳のMFへエールを送っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)