リバプール加入わずか1年で“戦力外”のベルギー代表FW 35億円でクリスタル・パレス移籍合意

クロップ監督の信頼をつかめなかったベンテケを放出へ

 リバプールを戦力外状態になっていたベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケのクリスタル・パレス行きが合意に達したという。英公共放送「BBC」が報じている。

 クリスタル・パレスは16日の時点で2300万ポンド(約30億円)のオファーをリバプールに拒否されていたが、成果ボーナスを含めた700万ポンド(約9億円)を上乗せし、基本の移籍金が2700万ポンド(約35億円)で、最大3000万ポンド(約39億円)まで上昇する可能性のあるオファーで合意に至ったとしている。

 ベンテケは昨季開幕前、当時のブレンダン・ロジャース監督が獲得を熱望し、3250万ポンド(約42億円)でアストン・ビラからリバプールに移籍した。現在は国民投票によるEU離脱決定などの影響でポンドが下落しているが、当時のレートでは63億円ほどだったこの移籍金を、ロジャース監督は「バーゲンセールだ」と言い放っていた。しかし、リーグ戦で29試合出場9ゴールと額面通りの活躍を見せることはできなかった。

 昨季途中から就任したユルゲン・クロップ監督はベンテケを高く評価していないため、今季は戦力外状態になることが示唆されていた。その一方で、安売りはしないとも宣言されていたため、交渉の決着はプレミアリーグ開幕後までずれ込むことになった。

 欧州選手権にもベルギー代表として参戦したベンテケは、アストン・ビラ時代に見せていた爆発的な得点力を、クリスタル・パレスで発揮することができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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