ポルトガルEURO制覇の舞台裏 ピッチを去るC・ロナウドが泣きながら託した魂のアームバンド

C・ロナウドなきピッチで起きたナニの変化

 ポルトガル代表FWナニ(バレンシア)が、悲願の欧州選手権(EURO)初優勝を達成した7月の決勝フランス戦を振り返り、主将FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)が負傷退場した後の自身の変化について語った。英紙「ガーディアン」が報じている。

 ポルトガルは決勝戦でフランスと対戦し、延長戦の末に1-0で勝利。この試合では主将でエースのロナウドが、前半25分に負傷退場を余儀なくされ、ゲーム序盤にして今大会最大の危機を迎えることとなった。

 その後、副キャプテンのナニが、悔しさのあまり泣き崩れるロナウドからキャプテンマークを手渡され、その腕に巻いた。

「クリスティアーノがピッチから去っていった時、正直とても青ざめていた。僕たちのキャプテンであり、ベストプレーヤーである存在を失ったことで、激しく動揺していたからね」

 これまでロナウドに多くを背負わせ、頼り切ってきたチームが失ったものは、あまりに大きかった。しかし、ナニは下を向くのではなく、チームメイトに顔を向けた。

 

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