中国マネー流入でも“訳あり補強”が続くミラン SNSではサポーターの怒りが爆発!

欧州での実績が乏しい31歳のソサを獲得 EU外選手の枠が埋まることに…

 ACミランは中国企業に買収されたにもかかわらず、今季も“訳あり補強”を展開中だ。これにサポーターが激怒し、ソーシャルメディア上でミランが炎上していると、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 ミランは「小さな王子」の異名を持つアルゼンチン代表MFホセ・エルネスト・ソサを3年契約で獲得した。欧州でもさほど実績のない31歳のベテランに移籍金750万ユーロ(約8億5000万円)の移籍金を費やしたのが今季開幕前最後の補強となり、これでミランはEU外選手の枠を埋めてしまった。

 なんとも微妙な補強に、昨季以前から観戦ボイコットや不買運動を展開しているサポーターが憤怒。記事では「ソサがEU外選手の最後の枠を占めてしまった。ミランサポーターは怒り狂ってソーシャルネットで爆発している」とレポートしている。

 ミランは経営難から、12年にパリ・サンジェルマン(PSG)にFWズラタン・イブラヒモビッチとDFチアゴ・シウバという攻守の柱を売却してから凋落の一途を辿っている。日本代表FW本田圭佑ら移籍金ゼロ補強の影響は深刻で、チームは3年連続で欧州カップ戦の出場権を失ってしまった。

 アドリアーノ・ガリアーノCEOはPSGから2年前の夏にFWジェレミー・メネズを移籍金ゼロで獲得し、直後の14-15シーズンにチーム最多16得点を決めながら、今夏ボルドーに移籍金ゼロで放出するなどオペレーションでの不手際が目立っている。サポーターの怒りは凄まじく、年間入場チケットの売り上げも記録的な低さと報じられている。中国資本となっても、ミランの暗黒時代は続くのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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