森保Jのベテラン&主軸が「足を引っ張った」 金田喜稔がチュニジア戦出場の17選手採点
「決めるべき」だった鎌田、南野は「中央寄りにいた時は怖い選手」
<MF>
■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★☆☆(3つ星)
相手の警戒もあり、パスの経由地点としての機能度はいまひとつ。勤続疲労も重なり、プレーや判断スピードにも影響したか。相手の対策を受けて、打開策を見出そうとしていたが個では限界がある。チーム全体でいかに遠藤への圧力を分散できるかが今後の鍵。
■原口元気(ウニオン・ベルリン/→ハーフタイムOUT)=★★★☆☆(3つ星)
意識してワイドに張ったり、下がってボールを受けたりしていた。インサイドハーフとして十分計算ができるのは証明されている。もう少し戦術における約束事を整備してあげれば、原口の能力が一層生きるという印象も抱いた。
■鎌田大地(フランクフルト/→後半15分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
鎌田が決めていれば試合展開はまったく変わっていた。スリッピーなグラウンドだったが、アピールするにはそれでも決めるべき場面。ボールを引き出す動きはあったが、鎌田本来の怖さを発揮するプレーは少なかった。
<FW>
■南野拓実(リバプール/→後半26分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
いつもより積極性は示していた。オフサイドにはなったがゴールネットを揺らす場面もあり、やはり中央寄りにいた時は怖い選手だと改めて感じた。サイドに張るようなタイプではないので、いかに中央寄りで関与できるか。そのあたりの意識は感じたが、結果的にノーゴール。
■伊東純也(ヘンク/→後半26分OUT)=★★★★☆(4つ星)
右サイドの突破力、クロスの精度が光った。サイドを突破してクロスをする時、中央の枚数が少ない時が多いので、「もっとコースの選択肢があったら」と思うケースも。鎌田のビッグチャンスも伊東が演出した。先発陣の中で存在感は突出していた。
■浅野拓磨(ボーフム/→後半15分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
守備時には献身的に追って存在感は示していたが、前線から守備がハマっていたかと言えば課題は残った。これは浅野の問題というより、チーム戦術のところ。攻撃面では何度かゴールに迫ったが、最後のところで精度を欠いた。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。