森保Jのベテラン&主軸が「足を引っ張った」 金田喜稔がチュニジア戦出場の17選手採点

全3失点に関与のDF吉田麻也【写真:Getty Images】
全3失点に関与のDF吉田麻也【写真:Getty Images】

【専門家の目|金田喜稔】「計算が立つ存在」となってきた板倉滉と伊藤洋輝

 森保一監督の率いる日本代表は、6月14日にパナソニックスタジアム吹田で行われたキリンカップ決勝のチュニジア代表で0-3と敗れた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した17選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。

   ◇   ◇   ◇

<GK>

■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)=★★★☆☆(3つ星)
 DF陣のミス、強烈ミドルなどもあり、致し方ない失点もあった。ただし、2失点目ではセンターバック陣との確認が不十分だったのも確か。

<DF>

■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆(3つ星)
 試合を重ねるなかで、慣れも出てきたのか堂々としていたし、浮き足立つようなシーンもなかった。ある程度、計算が立つ存在。連係面をこれからどこまで高めていけるか。

■吉田麻也(サンプドリア)=★★☆☆☆(2つ星)
 安直な守備で全3失点に関与した。キャプテンであり、ベテランであり、森保ジャパンの主軸でもあるため、ミスのインパクトは大きかった。プレーでチームを牽引する立場だが、この日は足を引っ張った。

■板倉 滉(シャルケ)=★★★☆☆(3つ星)
 4連戦を通じて「掘り出し物」とも言える存在。計算が立つようになり、一定の安定感を見せた。2失点目では吉田麻也との連係に課題を残したが、全体的に見れば悪くなかった。

■長友佑都(FC東京/→後半37分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 原口元気、伊東純也とのコンビネーションが悪いわけではないが、良いとも言えない。単純に跳ね返す作業は問題なく、攻撃面での起点になるシーンも見られた。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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