レアルDFも釘付け…ドリブラー三笘薫は「本物」 闘莉王が絶賛「どんなブラジル代表ですら飛び込めない」
ブラジル戦で脅威を与えた三笘薫、闘莉王氏「もう少し見たかった」
日本代表は6月10日にキリンカップサッカーでガーナと対戦するなか、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は6日のブラジル戦(0-1)で後半27分から途中出場となったFW三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の起用法について「もっと長くみたかった」と提言。レアル・マドリードDFエデル・ミルトンも「飛び込まなかった」と警戒された突破力を、「本物」と改めて評価している。
闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新回は、ブラジル戦での森保一監督の采配。3トップの左で先発を期待されていた三笘のプレータイムは約20分だった。
「もう少し見たかった。できるなら、真ん中で(ボールを)キープできる選手と見たかった。関係ができる2人がいるかいないかが全然別」
三笘のプレー時間の短さを惜しんだ闘将だが、1トップはスピードタイプの前田大然(セルティック)。連係で崩せるタイプとの同時起用でより効果的だったのではと分析している。
三笘が左サイドで仕掛けた際、ミリトンが巧みな対応を見せたが、たとえマーカーを抜けなくてもチームにメリットを与えていたという。
「三笘選手がボールを持つと、レアルのミリトン選手ですら飛び込めない。飛び込んだら抜かれる。(伊東)純也もそう。サイドに開いて、いい位置でボールを持つと、どんなブラジル代表ですら飛び込めない。飛び込めないイコール、ボールキープできるということ。時間ができることが、今の日本代表に最も大切なところ」
伊東、三笘のスピードスターの突破に下がりながらの対応を見せたブラジル。下がらせることで、森保ジャパンにボールを保持する時間を与えていると闘莉王氏は指摘している。
ミリトンへの仕掛けは防がれたが、2度目のアタックではペナルティーエリアに侵入。鎌田との見事なワンツーでチャンスを作ったが、MFブルーノ・ギマランエスの背後からのチェックで倒された。
「2回目はすごくいい仕掛けをしてくれた。ペナの中ですよ。センタリングもシュートもできる。切り返してファーに打つこともできる。相手も飛び込めない。そこまであのリズムでボールを運べると大チャンスになる」
こう振り返った闘将は「ミリトン相手にあそこまでの仕掛けができるのは本物だなと。改めて思った」と評価していた。