CL決勝の“無差別”催涙スプレーシーン、リバプールファン被害に海外騒然「公平ではない」
リバプール側の入場口に偽チケットを持つファンが多数殺到し、地元警察が対応
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が現地時間5月28日、フランス・パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスで行われたなか、試合前にキックオフが30分以上遅れるハプニングが発生。偽チケットが出回った影響とされるなか、ファンに対して無差別に催涙スプレーを放った地元警察の対応が物議を醸しており、海外メディアも「大混乱」と伝えている。
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リバプール(イングランド)とレアル・マドリード(スペイン)による欧州CL決勝戦は現地時間午後9時(日本時間29日午前4時)キックオフ予定だったが、30分以上も遅延。このハプニングについてUEFA(欧州サッカー連盟)は試合後、リバプール側の入場口に偽チケットを持つファンが殺到し、その対処に応じていたためだと理由を説明した。
UEFAはさらに声明で「キックオフ後もスタジアムの外にいる人数が膨れ上がったため、警察は催涙ガスを用いて、彼らを分散させるとともに、スタジアムから追い出しました」とも報告。入場口付近に集まったリバプールファンを退避させるべく、地元フランス警察はなりふり構わず催涙スプレーを振り撒いたようだ。
その決定的瞬間が収められた動画がSNS上で拡散したことから、地元警察の対応が物議を醸した。韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は「大混乱」と見出しを打ち、英公共放送「BBC」のジャーナリストが「CL決勝が遅延したのは見たことがない。1時間半の間、観客はゲート外で待機していたが、一部のファンは中に入ろうと試みた。こんな混乱を見たのは初めてだし、当局の措置が残念だ」と感想を述べたことを紹介している。
また、衛星放送「ユーロスポーツ」も「リバプールファンがスタジアムの混乱に直面」「公平ではない」と伝え、さらに反響を呼んでいた。
(FOOTBALL ZONE編集部)