久保建英、今季リアル評価&来季レアル復帰の可能性は? マジョルカ地元記者の見解「大きな問題も残されている」

久保建英について語ったマジョルカ地元サッカー情報サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者【写真:高橋智行】
久保建英について語ったマジョルカ地元サッカー情報サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者【写真:高橋智行】

マジョルカ記者が指摘「今シーズンのタケは、徐々に調子を落としていったという印象だ」

 ホーム、アウェーともに取材しているマジョルカの地元サッカー情報サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者はオサスナ戦後、今季の久保について、次のように総括した。

「今シーズンのタケは、徐々に調子を落としていったという印象だ。シーズン序盤は常に先発出場して、チームのキープレーヤーとして活躍するなど、かなり良い調子だった。しかし負傷してから調子を取り戻すのに苦労していたし、それによってチーム内での役割も変化していった。特に終盤は途中からピッチに入り、試合の流れを変える起爆剤としての役割が多くなっていた」と分析した。

「みんながタケに大きな期待を寄せすぎて、そのとおりの活躍を見せていないという意見もあるのは分かっているが、私はまずまずの出来だったと思っている。見せ場を作ることが何度かあったし、(第16節)アトレティコ・マドリード戦では貴重な決勝点を挙げ、(第24節)アスレティック戦のゴールも半分、彼のものだった(※シュートがポストに弾かれた後、GKウナイ・シモンの身体に当たって入ったため記録はオウンゴール)」とチームに勝ち点3をもたらせた重要な働きを高く評価した。

 向上したと思う点については「タケが過ごしたマジョルカでの2シーズンを比較してみると、今季はパワーが増し、ディフェンス面が少し改善されたと思う。彼は身体が小さいが、少しずつ筋肉を付けていっている。まだ若いし、このままトレーニングを積んでいけば、よりパワフルな選手になれると思うよ」と見解を述べていた。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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