「レアルは道具じゃない」 PSG電撃残留のムバッペ、“契約条件アップ”の策略を海外疑問視

キリアン・ムバッペ(写真右)はPSGと2025年まで契約延長【写真:AP】
キリアン・ムバッペ(写真右)はPSGと2025年まで契約延長【写真:AP】

ムバッペは5月21日に2025年まで契約延長を発表

 フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペはスペイン1部レアル・マドリード加入が既定路線ともなっていたなか、現地時間5月21日に新たに3年の契約延長を電撃発表した。

 ムバッペは今季限りでPSGと契約満了を迎え、フリートランスファーでのレアル加入で合意したと数日前に報じられたばかり。数年前から将来的にはレアルでプレーすることが確実視されていたなかで、まさに急転直下での残留決定となった。

 現地時間5月21日のリーグ・アン最終節メス戦(5-0)の直前、PSGは公式サイトでムバッペが2025年までの新契約にサインしたことを発表している。

 この発表を受けてリーガ・エスパニョーラは昨シーズンに7億ユーロ(約945億円)の損失を出したPSGが、ムバッペと契約を延長したことで来季も6億ユーロ(約810億円)を超える人件費を計上していることを問題視。「これはスキャンダルだ。PSGについて、UEFAとフランス当局、EU当局に対して訴える」と声明を出すなど波紋を呼んでいる。

 スペインのジャーナリスト、ルーカス・ナバレテ氏も自身のツイッターを通じ、ムバッペのPSG残留について疑問を投げかけている。

「レアル・マドリードとそのファンは、フットボール史上最大の契約をPSGから引き出すためにムバッペに利用されたと感じるのは当然だ。レアル・マドリードは道具じゃない」

 より良い契約条件を引き出すための道具としてレアルがムバッペに利用されたと訴えているナバレテ氏は、さらに続けてこうもツイートしている。

「ムバッペは本当に驚異的な選手。彼が来ればマドリードはさらに良いチームになっただろうし、私も彼を獲得してほしかった。しかし、この一連の出来事における彼(と彼の陣営)の振る舞いを見ていると、この男は遅から早かれクラブ内で何かしらの問題を引き起こしていたと言えるだろう」

 パリで夢を追い続けることを選んだムバッペ。しかし、その結果としてマドリードのファンを敵に回すことになったのは間違いないだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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