手倉森Jの終戦危機を救った“10番”中島のミドル弾 決勝T進出へ「この舞台を楽しみたい」

鮮やかな弧を描いて決まった起死回生の一撃

 手倉森ジャパンの「10番」が、グループリーグ敗退の危機を救った。7日(日本時間8日)のリオデジャネイロ五輪第2戦コロンビア戦は、後半20分までに0-2とリードされる苦しい展開になったが、浅野拓磨のゴールで1-2とした後の同29分に、MF中島翔哉が約25メートルのミドルシュートを決めて2-2で引き分けた。

 今大会、沈黙していた中島がついに輝きを放った。ゴール正面で前を向いた中島は、相手GKが前方にポジションをとっていたのを見逃さずに右足を一閃。インフロントにかかったボールは鮮やかな弧を描き、相手GKの伸ばした手の上を越えるとクロスバーをかすめてゴールへ。敗れれば敗退が決まるゲームで、起死回生の一撃となった。

「勝つしかなかったのでシュートを打っていかなければいけないと思っていましたし、試合前からそれは意識していたので打ちました」

 この試合での日本は、全体的にゲームの主導権を握っていた。相手守備陣を細かいコンビネーションで崩す場面も多く作り、隣国コロンビアとの対戦ながら開催国ブラジルの会場からも声援が飛んだ。中島自身も「今日も勝てたのですごく悔しいですけど、観客を味方につけることはできたので、次もそういうサッカーをできるようにしたいなと思います」と、勝ちきれなかった悔しさをにじませながらも、会場が日本寄りになっていたのを感じていたと話した。

 

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