サウサンプトン戦で価値ある同点弾をマークして勝利に貢献

　イングランド1部リバプールの日本代表MF南野拓実は、現地時間5月17日に行われたプレミアリーグ第37節サウサンプトン戦（2-1）で今季リーグ初先発を飾り、同点弾を挙げた。ユルゲン・クロップ監督は試合後、「彼があまりプレーしてこなかったのは罪だ」とその活躍を称えたが、海外メディアは「クロップは南野を解放する必要がある」と伝えている。

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　逆転のリーグ優勝へ、負けられない一戦で南野はスタメン出場。めぐってきたチャンスで結果を残す。

　1点を追う前半27分、右サイドのDFジョー・ゴメスからペナルティーエリア内でFWディオゴ・ジョッタが受け取る。それに南野が反応。落としたボールにDFの間を取り抜け出すと、豪快に右足を振り抜き、ニアサイドを打ち抜く同点弾を突き刺した。

　1月16日の第22節ブレントフォード戦以来、約4カ月ぶりの今季リーグ3点目。貴重なゴールでリバプールは追いつくと、後半22分にDFジョエル・マティプが勝ち越しゴールを挙げて、首位マンチェスター・シティと勝ち点1差につける2位をキープした。

　優勝したFAカップ決勝から中2日、メンバーを大幅に入れ替えたなか、クロップ監督は南野について「実は私は（主力に代わって出場した）彼らのパフォーマンスにとても驚いている。正直言って少し感動した。南野拓実、彼があまりプレーしてこなかったのは罪だ。彼らにとっては本当に大変なことだったが、彼らは今夜再び価値を示した」とコメントした。

　そのなかで、ベトナムメディア「Zing News」は「クロップは南野を解放する必要がある」との見出しで、南野についてレポートしている。

「リバプールがマンチェスター・シティを抑えてプレミアリーグ優勝を果たせば、南野のゴールは何度も繰り返し取り上げられるだろう。しかし、南野の存在はクロップを悩ませる可能性がある。冬の移籍市場でルイス・ディアスが加入以降、南野のプレーチャンスはますます減った。南野が現状に満足していないことは想像できる。選手としていい年齢を迎えているなかで、ベンチに座っていることを望んでいない。南野はまだ成長するチャンスがあるとはいえ、もう若い選手ではないのだ」

　記事では、クロップ監督のコメントに関しても「南野は自分の才能を証明するために、コンスタントにプレーする必要がある。クロップは南野がプレーする姿をもっと見たいと思っているが、それはおそらくアンフィールドではなく、別の環境でのみ実現することだと理解している」と、リバプールでレギュラーを掴むのは難しいと読み解いている。

　果たして、南野は来季も引き続き、リバプールでプレーできるだろうか。