元日本代表DF闘莉王、秀岳館高サッカー部の暴行問題に持論 「大人は冷静でなければいけない」一連騒動へ厳しい指摘

元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】

YouTubeチャンネル「闘莉王TV」で秀岳館高校サッカー部暴行問題に言及

 熊本県の秀岳館高校サッカー部で、30代の男性コーチが部員に暴力を加える映像が拡散したことを発端に、部員が謝罪動画をSNSへアップする事態に発展した一連の騒動はいまだ収束していない。今月5日に同校は記者会見を実施。暴力はサッカー部内で25件起こり、部員の謝罪動画は段原一詞監督も関与していた事実も明らかになっていた。ブラジル生まれながら、日本の部活文化を経験している元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は「コーチをやっている資格がない」と一刀両断している。

 自主性を重んじる自由な気風のブラジル出身で、渋谷幕張高校に留学時に日本のサッカー文化を体験した闘莉王氏。YouTubeチャンネル「闘莉王TV」のテーマは秀岳館高校のサッカー部暴行問題だった。

「(コーチの暴行)動画を見ても間違った行動であることは間違いない。特に大人である指導者は常に冷静でなければいけない。生徒のためにという言葉は使ってはいけない。この線を超えてはいけない」

 指導者が部員に激しい暴力を振るう動画は社会的に大きな物議を醸したが、闘莉王氏は一刀両断。「考えられないぐらい熱くなったこともある。その後に反省する。必ずその人に話しに行く。どんな暴力よりも会話が大切」と現役時代を振り返りながら、持論を展開している。

 そして、学校側が発表した25件という暴行の回数に「一線じゃない。コーチやっている資格がない。大人と子供、それはフェアじゃない」と厳しく指摘するなど、指導者に訴えかける最新回になっている。

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