ミランが優勝した2010-11シーズンと同じペースの勝ち点 インザーギ監督は「順位は見ず、選手の向上だけを考える」

手綱を引き締める指揮官

 ACミランは19日、敵地ベローナ戦で日本代表FW本田圭佑の2ゴールの活躍で3-1勝利を収めて4位に浮上し、勝ち点を14に伸ばした。公式戦7試合終了時点で、ミランが最後にリーグ優勝を飾った2010-11シーズンと同じ勝ち点となった。
 フィリッポ・インザーギ監督はリーグ戦4位浮上にしても、慎重な姿勢を崩さなかった。
「順位は考えない。今はこのチームは順位に目を向けることはできない。毎日、選手たちを向上させることを考えている」
 10-11シーズンは、スーペル・ピッポと呼ばれた欧州屈指のストライカーとしてスクデットを勝ち取った。しかし、インザーギはそのシーズン、左ひざ前十字靱帯(じんたい)で長期離脱を余儀なくされた。リーグ6試合出場2得点とリハビリの日々を過ごした苦労もあった。トップチームの監督として迎えた今季は、スクデットを遠くににらめる位置まで来ている。
「僕が監督になって、一番いい試合をした。ラツィオ戦も含めて、パルマもとてもいい試合だった。苦しんだが、それが今のわれわれのサッカー。今は順位を見ないで、試合ごとに進もう。次の試合も簡単ではないだろう。でもサンシーロでプレーするから、大きな助けを得られると思う」
 UEFAチャンピオンズリーグ進出圏である3位入りが今季の目標となる。現在7試合6得点と絶好調の本田の貢献もあってリーグ最多16得点を誇る。チームは好調そのものだが、26日の本拠地フィオレンティーナ戦で勝利を手にするために、指揮官は手綱を引き締め直した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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